“立つ鳥跡を濁さず”という言葉があります。異動の際に気を付けておきたいマナーを見てみましょう。
Lesson.40 「異動時のマナー」
異動の報告は、直接出向くか電話が好印象 メールの場合は、一斉メールは控えましょう
異動の季節ですね。新年度がスタートするまでに、しっかりとあいさつや引き継ぎをする時間がある人は慌てる必要はありませんが、中には辞令が出て1週間後には社外や県外に転勤といったケースも少なくありません。あいさつをしそびれたなどとならないよう、やるべきことを整理し、書き出してみましょう。
まずは、業務の引き継ぎのための準備です。引き継ぎ書や顧客名簿の整理などを行います。
次は異動のあいさつ。取引先へは、訪問する時間がある場合は出向き、お世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。出向けない場合は電話で異動の報告をし、お礼の言葉を伝えると丁寧です。メールなどで報告する場合は、一斉メールなどはなるべく避けた方がよいでしょう。また、異動先の上司にもあいさつをすることを忘れずに。
次は、身の回りの整理整頓。書類や備品なども、次に使う人の気持ちになって整理することを心掛けましょう。そして異動の当日は、お世話になった部署への感謝の気持ちを込めて、3千円くらいの物を準備するといいですね。皆に行き渡るよう、個包装のお菓子などがおすすめです。個人的に頂き物をした場合は、後に返礼することを忘れないようにしましょう。県外に異動した人は、現地の名産品を送ると喜ばれます。
立つ鳥跡を濁さず。新天地で気持ちよく仕事をスタートするためにも、お世話になった方へのあいさつは、きちんと終えておきましょう。
接遇マナーコンサルタント
山本 直子さん
コメント
0