年を重ねてからの「キャリアチェンジ」の捉え方について考えてみましょう。

Lesson.41 「中高年からのキャリアチェンジ」

キャリアチェンジは、新たな人間関係構築の場 雇用形態の変化は、役割の変化と肯定的に捉えて

「キャリアチェンジ」とは、一般的には未経験の仕事や職種に変わることをいいますが、組織の中で雇用形態が大きく変わることもその一つといえます。正社員だった人がパートや契約雇用になるほか、中高年の人であれば、「役職定年」といって定年になる前に管理職から外れたり、社外に出向したりすることもあります。中には早期退職という選択をする人もいるでしょう。

このときに、自分の意思に反して雇用形態が変わってしまうと、「賃金が下がる」「待遇が悪くなる」とモチベーションまで下がってしまい、これまでのキャリアが無駄になったと捉えがちです。しかしこれを“役割の変化”と捉え、新たな目的ややりがいを見つける方に転じてはどうでしょう。

第一線を離れても、これまでに積み重ねてきた経験や知識を生かした後進の育成、最前線で働く後輩たちを俯瞰(ふかん)しサポートするなど、経験豊かな中高年だからこそ担える大切な役割があるはずです。また現場を離れたとしても、それは新たな人間関係を構築できるチャンスでもあります。ここで、自分の人生を見つめ直すことができると、必ず次の道も開けます。

職業人生が長くなった今、自分の働く意義や目的を見定め、自分だからこそできる役割を導き出すことが、長く生き生きと働く鍵になると思うのです。

その際に、これまでの経験の中で身に付けたコミュニケーション力や行動力、環境の変化にも柔軟に対応できる適応力など、どのような現場でも生かせる自身の強みが明確になっているといいですね。

キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん

キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん