女性の働き方が多様化する今、正規雇用以外で働くメリットを考えてみましょう。

Lesson.44 「正規雇用と非正規雇用、どっちの働き方を選ぶ?」

自分の技術や能力、専門性を高められることも 全ての経験がキャリアの積み上げになります

皆さんは仕事を決める際、どのようなことを優先していますか? 待遇はもちろん、職種、勤務地、勤務時間、福利厚生、転勤の有無、また自分の技術や能力を生かせるかどうかなども考慮しますよね。

また正規雇用であるか非正規雇用であるかも、選ぶ際の大きな基準になると思います。正規雇用の場合、収入や社会保障、定年までの原則雇用という保障はありますが、まったく畑違いの現場の仕事を任されたり、異動で転勤することもあります。

一方、パートやアルバイト、派遣社員、契約社員などの非正規雇用は、正規雇用と比べると契約期間の定めがある他、収入も少なくなりがちですが、自分のやりたい職種を選択しやすい、転勤がない、自分の時間を確保できる、また派遣であれば、より専門性を高められるというメリットもあります。

私は大学卒業後、正規雇用で金融機関に就職しましたが、組織に属することになじめず退職。アルバイトを掛け持ちしながら勉強時間を確保し、25歳で社会保険労務士の資格を取得しました。その後、独立・起業という働き方を選択し、現在に至ります。

どのような働き方を選ぶかは、その人の仕事に対する考え方や人生設計(ライフプラン)次第です。正規、非正規にこだわり過ぎず、その時々で自分がやりたいことの優先順位を決め、選択することが大切です。

どの道を選んでも、間違いはありません。どのような働き方にもメリットとデメリットはあります。そして全ての経験がプラスのキャリアとなっていくはずです。

社会保険労務士 キャリアコンサルタント 杉山友香さん

社会保険労務士 キャリアコンサルタント 杉山友香さん