自己理解を深める客観的な方法として知られる「適性検査」について考えてみましょう。
Lesson.48 「適性検査」
自己理解を深める適性検査 検査後に専門家からアドバイスを
仕事を選ぶ際に、「自分にはどんな仕事が合うのだろうか」と考える人は多いと思います。採用選考の一手段となっている適性検査は個人でも受けることができ、これから仕事を探す人にとっても、自己理解を深める客観的な方法として有効です。
検査には、VPI職業興味検査のような質問紙に回答を記入する検査のほか、PC画面上で質問に回答を入力し、診断結果が出されるキャリアインサイトと呼ばれる検査があります。
これらの検査は、好きか嫌いか、やってみたいと思うかどうかで興味や関心の方向性を考察し、項目分けされた業務に対し自信があるか(できそうか)、自信がないかで、能力という観点から見た適性を診断します。
適性検査は「信頼性」「妥当性」「標準性」など精度を高めて開発されていますが、絶対的な尺度ではありません。
例えば、受ける本人の特性や過去の経験により、結果や解釈は左右されます。好奇心が強く自己評価の高い人はすべてにおいて適性や能力が高く出ます。逆に何に対しても自信が持てない、自己評価が低い人は能力より低い結果が出ることがあります。目指す職業に適性があると出なかっただけで、夢を諦める人もいます。
結果はあくまで理論的な想定値であり、参考資料です。そこで終わりにせず、キャリアコンサルタントの面談を受けることをお勧めします。なぜそのような結果が出ているのか、過去の経験や一人一人の背景を聞きながら、結果の分析をしてくれるので、自身の理解もより深まると思います。
キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん
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