子育てをする中で得た経験を自分のキャリアにどう生かしていくか考えてみましょう。

Lesson.49 「子育て経験とキャリア」

忙しい中で身に付く同時進行力、時間管理力 生活者の視点が仕事に生かされることも

仕事帰りに保育園にお迎えに行き、その足で買い物を済ませて帰宅し、夕食の支度をしながら、洗濯物を取り込み、子どもたちの宿題を見る―。仕事と子育てを両立しているお母さんたちは、いくつもの作業を同時に進める力が鍛えられますよね。

いくつかの作業を同時進行するためには、なるべく無駄な時間を省く必要があります。夕食作り一つを見ても、3品を食卓に同じ時間に並ぶように作るには、段取りが必要です。1品が完成して、さてもう1品という時間は、なかなかありません。私たちは日々の暮らしの中で、自分が意識していなくても、時間の管理能力が付いているのだと思います。

また、職場での上下関係、祖父母との関係、小学校や幼稚園、保育園、ご近所さんとの関わりの中で、さまざまな人と接する機会が多く、そこでコミュニケーション力が養われているはずです。子どもが病気で仕事が休めないとなると、親や祖父母に子どもを見てもらうという経験がある人も多いのではないでしょうか。ここでも、人に依頼したり、お願いする力が養われています。これは職場においてもとても大切な力です。一つの事案が一人で全て完結するという仕事はほとんどありません。周りを上手に巻き込みながら組織力を高めていくのに役立ちます。

また育児休業で現場を離れている人は、生活者視点のアイデアが復職した後の仕事に生かせることがあります。子育てをする中で得た経験は、これからのキャリアにきっとプラスになっていくはずです。

社会保険労務士 キャリアコンサルタント 杉山友香さん

社会保険労務士 キャリアコンサルタント 杉山友香さん