仕事もプライベートも!毎日を充実させるコツ

よりよい自分のキャリアを描きながら、毎日を充実させるためにできることを、4人のキャリア&マナーコンサルタントに語ってもらいました。

接遇・マナーコンサルタント 山本直子さん
企業や団体、大学などで、接遇・マナー教室などを行う。

キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん
熊本県しごと相談・支援センターキャリア相談員、大学非常勤講師などを務める。

キャリアコンサルタント 杉山友香さん
社会保険労務士。熊本県しごと相談・支援センターキャリア相談員。

キャリアコンサルタント 森田裕子さん
産業カウンセラー、精神保健福祉士。熊本県しごと相談・支援センター相談員。


[Chapter 01]自分を知る

自分のステージや環境で変わる価値観

広瀬 日々の中で感じる充実感って、人それぞれ違いますよね。

森田 どれだけ頑張っても、もっと上を目指す人もいれば、ちょっと頑張っただけで「もう十分」と満足する人もいます。

広瀬 価値観の違いもありますし、充実感を得るには、まずは自分が何を大切にしたいかということを知ることが大切です。キャリアの世界では、自分のことを知っている人は迷いがないといわれています。でもほとんどの人が人生に迷うのは、自分のことを理解できていないということの表れなのかもしれません。

山本 人生のさまざまなステージや環境によっても、大切にしたいと思うことは変わります。

杉山 私は、子どもが小学4年と1年。今は仕事とプライベートな時間をきっちり分け、子どもとの時間も大切にしています。夜は子どもたちと一緒に布団に入り、朝4時くらいに起きて集中して仕事をするようにしています。

広瀬 自分のサイクルがきっちり出来上がっているということは、今の自分に大切なことが分かっているということだと思います。

自分が大切にしたいことは何か、自分に問う。


[Chapter 02]チャレンジする

成功や失敗を繰り返し、見えてくる目標がある

山本 目標が明確にあって、それに向かって進めるのが理想ですが、そういう人ばかりではありません。若い頃は、「頼まれごと」は「試されごと」といわれるように、成功や失敗を繰り返しながら、ただがむしゃらにやり続けることで、自分に大切なものや、目標となるものが見えてくることもあります。

杉山 明確な将来のイメージを持てていなくても、楽しいと感じること、心が満たされることをまずはやってみればいいと思うのです。

森田 若いうちは、失敗を恐れず、自分で考えて、とにかく行動することが大切です。ただ、やみくもに突き進むだけではなく、時には自分の人生を少し俯瞰(ふかん)し長期的な視点で見てみる。そうすると今やっていることが、どこに向かうための努力なのか、自分のキャリアビジョンが明確になるはずです。

広瀬 よく物事を見るときには、虫のように小さな目で物事の状況を見る。そして時には、鳥のように上から俯瞰して物事の状況を見る。最後は、魚のように潮の流れを読む、つまり時代を読む目が必要といわれます。これができるようになると、きっと毎日が充実して楽しくなるはずです。

やっていて楽しいこと、心が満たされることに行動を起こす。


[Chapter 03]自分を許す

自分もOK、相手もOK という考え方が必要

瀬 仕事においては、完璧にできてこそ一人前といえるのでしょうが、私は時には、完璧にできなくても自分を許すことが大切だと思います。

山本 完璧主義者は、ともするとその完璧さを他人にも求めてしまいます。

森田 価値観は人それぞれ。自分もOK、相手もOKという考え方がコミュニケーションを円滑に進めることにつながります。

杉山 私は講演の前には、すべての内容を原稿に書いておきます。でもこれは私が大切にしていることで、他の人に「同じようにしたらいいのに」とは思いません。

広瀬 価値観は違うのが当たり前で、自分に向けると人生の軸となるけれど、人に向けると押し付けになってしまうことがあるので注意が必要です。

杉山 大切なことだと分かっていても、時には突き詰めるのではなく、「まあいいか」という寛容さが必要なときもありますからね。

森田 できなかったことばかりに目を向けるのではなく、100パーセントには到達していないけれど、できたことに目を向けると充実感は高まると思います。

広瀬 この考え方にたどり着くと、人はずっと生きやすくなると思います。そして、自分がどうありたいのか、どう生きていきたいのかというセルフイメージができていると、より充実感や幸せを感じながら前に進めるでしょう。

できないことではなく、できたことに目を向ける。