生涯を通じたキャリアプランニングに役立つ「ジョブ・カード」とは、どのようなものか見てみましょう。

Lesson.61「ジョブ・カード(前編)」

個人の職業能力を“見える化” 成長プロセスの記録にも

ジョブ・カードとは、学歴や経歴などの情報を表記する従来の履歴書や職務経歴書と異なり、現在のキャリアや職業観の形成に影響を与えた職務や、仕事を通して得た能力や資格などを明確に書き記したものです。これまで転職をするたびに、「同じ履歴書を何度も書いた」という経験のある人も多いと思いますが、ジョブ・カードに情報を積み上げていけば、生涯を通じたキャリアプランニングや、個人の職業能力の証明に役立ちます。

ジョブ・カードには、目標とする職業や働き方、習得すべき能力などを記入する「キャリア・プランシート」、職務内容とその職務の中で学んだこと、得られた知識・技能などを記入する「職務経歴シート」、免許・資格の名称、教育訓練を受けた場合は、教育訓練機関名や教育内容を記入する「職業能力証明シート」などがあります。職務経歴シートだけを見ても、単にどんな仕事をしてきたかということを書いていたこれまでの職務経歴書と異なり、その職務を通して自分がどんなことを学んだかを書き込む欄などがあります。

これらを作成することで、これまで積み上げてきたキャリアを整理することはもちろんのこと、免許や資格だけでは計れない、自分のPRポイントが見えてくるはずです。

ジョブ・カードは一度書いたら終わりということではありません。職業人生が続く限り、カードに情報を重ねていくことで、自分の成長のプロセスも記録することができます。

=後編は2月14日掲載予定

キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん

キャリアコンサルタント 広瀬美貴子さん