今回教えてくれるのは「佐藤ななみさん」

さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に、家計・住宅資金・保険・資産運用・終活に関する個別相談業務やセミナーを展開中。YouTubeチャンネルでもお金の情報を分かりやすく発信。
https://financialcoach.jp/


主因は「需要に対して供給が不足」 世界規模では上昇傾向続きそう

【今回のスタディー】物価上昇

生活に身近な品物の値上がりが気になります。日本銀行が公表している「国内企業物価指数」によると、10月は飲食料品全体で昨年同月比2.3%の値上がりとなっており、中でも目立っているのは、商品群別では、糖類9.1%、動植物油脂21.2%、品目別では、マヨネーズ5.4%、果実飲料5.9%、レギュラーコーヒー7.4%など。食品以外では、木材・木製品が57%、石油・石炭製品44.5%、鉄鋼21.8%、非鉄金属31.4%など、住宅や社会インフラに関わる物の値上がりが激しいことが分かります。細かい事情は物によりますが、全体的に「需要に対して供給が不足していること」が主因といえるでしょう。

家計への影響、確実

これらは、直接的にも間接的にも商品の販売価格に転嫁され、私たちの家計に確実に影響を与えます。どのように生活防衛に取り組むべきか悩ましいところですね。また、同時に考えておきたいのは、こうした状況がいつまで続くのか?ということです。

少子高齢化に悩み、超長期のデフレ経済下を過ごしてきた私たち日本人にとって今一つピンとこない話ですが、世界のおよそ8割の国では消費者物価指数の上昇率はプラスを示しており(※1)、世界の人口も、2019年の77億人から50年には97億人へと増加することが予測されています(※2)。世界規模では需要は今後も着々と伸び、物価も上昇していくであろうことは想像に難くありませんね。世界経済と密接につながっている私たちの家計にも波及すると捉えておく必要があると思います。

収入の底上げも必要に

物価上昇への一時的な防衛策として、まず〝節約〟が挙げられるでしょうか。しかし、そうした個人の取り組みには限界があります。長期的には、いかに収入を底上げしていくか、という話になりそうです。日本経済全体の課題ですね。

※1 国際通貨基金「世界経済見通し(2021年10月)」
※2 国際連合「世界人口予測(2019年)」

インフレと貨幣価値

「経済全体にとっては緩やかに物価上昇するのが良い」という考えにより、日本銀行は2013年から「インフレ目標2%」を掲げ、さまざまな金融政策に取り組んできました。いまだ達成には至りませんが、仮に、2%の物価上昇が続いた場合、現在1万円で買える物の値段は、将来いくらになると思いますか?

答えは、10年後1万2190円、20年後1万4859円、30年後は1万8113円です。逆算すると、1万円の価値は、現在に置き換えると10年後8203円、20年後に6730円、30年後には5521円に目減りすることに。実際の数値がどうなるかは未来の話ですが、資産価値を守るための運用も考え始める時かもしれません。


相談者募集!

家計簿チェックをしてほしい読者を募集しています。紙上では仮名とさせていただきます。家計収支表(紙面参照)と住所・氏名・電話番号を書いて下記へ。WEBでも受け付け中!

〒860-8506 ※宛先住所は不要
くまにち すぱいす 「家計簿チェック」係
FAX 096-372-8710
spice.spice@kumanichi.co.jp

採用分には商品券3000円分進呈。


次回の予定は

児童扶養手当がストップし家計に不安
進学費用賄うために何をすればいい?

お楽しみに!