毎月一定額を購入する投資法 長期の資産形成に威力を発揮

【今回のスタディー】ドルコスト平均法

ここのところ、「資産運用に興味あり」といった声を頻繁に頂きます。一方で、株式など価格変動のある金融商品への投資について、経験がない方からは「いつ買って、いつ売ったらよいか分からない」「常に情報を把握して動くなんて無理」との声も異口同音に耳にします。一日中、パソコンのモニターをにらみ付け、「売り!」だの「買い!」だの言っていなければならない…みたいなイメージなのでしょうか。それ、思い込みですから。

“タイミング”を手放してみる!

もちろん、そんな投資方法もあるのは確か。そうしたければそれも自由なのですが、仕事をしながら…、子育てしながら…となるとハードルが高いですよね。

投資で利益を上げるための鉄則は「安く買って高く売る」に尽きます。しかしながら、最も効率の良いタイミングを狙うのは至難の業。過去の数字を見て「あの時、ああしておけば…」は言えたとしても、タイムマシンでもない限り「あの時」に戻ってそれを実行することは不可能です。

では、どうするのか? その答えとなるのが“積立投資”です。はい、もはや「タイミングを計る」という思考は根っこから手放してしまいましょう。その代わり、毎月一定額を長期にわたってコツコツと購入し続けます。

「口数を積み立てる」という発想

こうした投資法を“ドルコスト平均法”と呼びます。毎月一定額を投資することにより、投資対象の価格が高い時は口数を控えめに、安い時は多くの口数を購入することができます。そうして、ひたすら口数を積み上げることを目指すのです。

資産総額は常に「口数×単価」で決まります。割安な時に多くの口数を積み立てた成果が単価と掛け合わされて、最終的な利回りにつながるという算段です。教育資金や老後資金など、長期的な資産形成で威力を発揮します。

長期運用なら価格変動幅がある 商品のほうが向いている!?

昨年12月22日付のこのコーナーでご紹介した『つみたてNISA』や、制度改正から1年が経過した『確定拠出年金』も、この“ドルコスト平均法”を生かした資産形成の枠組みです。

そして、折に触れてお伝えしている通り、これらで最も重要なのは運用の中身。文字数の都合で理論まで語れないのが残念ですが…いろいろ要約すると、投資できる期間が長いほど、ある程度の価格変動幅が生じる金融商品で積み立てるほうが、成果への期待の可能性が広がります。この続きはいつかまた、別の機会に。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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