多彩な保障が特徴的な今どきの“団信” 住宅資金設計時は生命保険の見直しも

【今回のスタディー】団体信用生命保険

「住宅ローンの返済中に万一の事態となった場合、以降は返済を免れる」というのは割と有名な話です。ここで言う“万一”とは、死亡・高度障害のこと。たとえ債務者が亡くなっても、資金を必ず回収できるように…という金融機関の債権保全システムの一つです。この制度の名称は『団体信用生命保険』。通称“団信”と呼ばれます。

そうした意味もあってか、団信保険料は金融機関が負担してくれることになっています。つまり、住宅ローン残高に相当する保障が無料で得られるというわけ。借りる側にとっても大きな安心材料ですね。

そして今、住宅ローンの現場では、この“団信”がアツい!のです。

死亡・高度障害だけじゃない!?

「“万一”とは死亡・高度障害のこと」と書きましたが、実は、団信の保障範囲はそれだけにとどまりません。がんと診断された場合や、三大疾病で特定の状態になった場合など、生存中でも適用されるものもあります。

また、例えば勤務先の倒産など、非自発的に失業してしまった場合に一定期間の返済を肩代わりしてくれるようなものもあり、金融機関によってバラエティーに富んでいるのです。

“無料”の保障範囲が拡大

死亡・高度障害を超える機能を持つ団信は少し前まで、ローン金利に0.1~0.3%程度を上乗せした保険料を負担する“オプション”でした。それが昨今、がんや三大疾病の保障まで無料で付けてくれる金融機関が急増しています。

さらに「病気やけがで入院したら一時金10万円」など、従来の医療保険に代わり得るものまで…。住宅ローンは、低金利競争を通り過ぎ、今や“団信競争”に突入しています。

住宅資金設計の際には、併せて生命保険も必ず見直しを。かなりの支出を削れる可能性がますます高まっています。

給付の詳細は要確認

団信の給付は、死亡・高度障害のように保険事故の発生をもって残債が一括完済されるものだけではありません。病気や失業などにより特定の状態になった場合に、一定期間の返済を肩代わりしてくれた後、その状況が回復した場合には引き続き返済を続けていく…という契約もあります。

あらゆる保険がそうですが、その名称から受ける印象とは内容が異なるものもあります。どんな状態になったときに、どんな給付が受けられるのか…。思い込みで説明を聞き流すのではなく、正確に線引きしながら把握することが重要です。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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