火災保険に付けられるさまざまな特約 住宅・家財以外の損害も補償

【今回のスタディー】火災保険(2)

8月は、2週にわたり火災保険についてお届けしています。2回目は、火災保険(居住用)に付帯できるさまざまな特約についてご紹介しましょう。なお、特約の名称や補償内容の詳細については保険会社によって異なる場合があります。

損害は失った価値だけではない

火災保険は、住宅や家財など対象物の滅失した価値を補うことを目的とする保険です。しかし、いざ損害が発生すると、それだけでは足りないのが現実。がれきなどの撤去費用をはじめ、さまざまな支出が想定されます。これらを賄うために付帯するのが「残存物片付け費用特約」や「臨時費用特約」です。

自宅で火災が発生し、もし隣家にまで燃え広がってしまった場合、法律上は損害賠償責任を免れます。しかしながら、道義的に「関係ない」で済まされるものではありませんよね。こんなとき、隣家の損害を補償するのが「失火見舞い費用特約」や「類焼損害特約」などと呼ばれる特約です。

また、「再発防止費用特約」を付帯すると、再発予防にかけた費用も保険金に加算して支払ってもらうことができます。

生活全般にわたる補償も

火災保険の特約は、これら住宅等の損害に直接的に付随するものに限らず、補償範囲が生活全般にわたるものもあります。家族の誰かが他人に対して損害賠償責任を負った場合に、金銭的な補償を行うのが「個人賠償責任特約」です。また、自宅から持ち出した家財に起きた損害は「携行品損害特約」で、借り物などを壊してしまった場合には「受託物賠償特約」で、補償を受けることができます。

実は、これらは自動車や傷害など他の損害保険商品にも付帯が可能。知らずにダブっているというのもよくある現象です。加入状況を再確認して、もしものときに適切に頼れるよう整えておきたいものですね。

意外と心強い! 破汚損の補償

火災保険の補償範囲に「不測かつ突発的な事故」を含んで契約している場合、例えば「家具を運んでいたところ、角をぶつけて壁に穴が開いてしまった」など、誤って対象物を壊してしまったり、汚してしまったりした場合にも補償を受けることができます。

故意でなければ、自分や家族の過ちであっても補償されますが、携帯電話やノートパソコン、眼鏡など、約款上、対象から除外されているものもあります。この点は、先にお話しした「携行品損害特約」についても同様の取り扱いとなります。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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