システムやサービスが急速に浸透 財布の中に現金が不要な社会に!?
【今回のスタディー】キャッシュレス決済
先月、2024年に紙幣のデザインが刷新されるというニュースが流れましたね。紙幣の刷新は、主に偽造防止を目的に行われるそうで、前回04年の刷新から20年ぶりとなります。
一方で近年、現金を使わずに決済を行う機会がずいぶん増えているように感じているのは私だけではないでしょう。世界的な潮流の中、日本政府もキャッシュレス社会をますます推進していく方針です。そこで今回は、キャッシュレス決済のいろいろをまとめてみました。
大きく分けて3種類
現金を用いない決済手段は、(1)クレジットカード(2)デビットカード(3)電子マネーの3種類に分けられます。(1)はクレジット会社から立て替え払いを受け、後に返済を行います。返済完了まではクレジット会社から借り入れしている形です。(2)で買い物などをすると、登録している預金口座から代金が即時に引き落とされます。事前に預金を引き出す手間を省く手段といえるでしょう。(3)はあらかじめカードに入金(=チャージ)しておいた資金で決済します。カードが別口のお財布になる感じ、とでも例えましょうか。
スマホなどの端末でも可能
決済時にはカードを用いるのが基本ですが、それらをスマートフォンやスマートウオッチなどの携帯端末に登録しておくと、読み取り機に端末をかざすだけで決済が完了します。さらに、スマートフォンのアプリを用いてQRコードをかざす、もしくは情報を読み取ることで決済を行う“QR決済”のサービスも急速に浸透しています。いまや、現金を持ち歩かなくても日常生活を送ることが可能な時代になっているのです。
金額や頻度の差こそあれ、多くの人が既に何らかの形でキャッシュレス決済を体験しているはず。「基本、現金派」という人も今後は、キャッシュレス化に意識を向けざるを得ないかもしれません。
10月からの消費税負担にも影響
いろいろと物議を醸していますが、予定通りいけば消費税増税までおよそ4カ月。これに伴い『キャッシュレス・消費者還元事業』の準備が進められています。
この事業は、登録された店舗において、登録事業者が発行するカードなどでキャッシュレス決済した場合、購入額の2%または5%(店舗の規模による)をポイント還元するというものです。消費税導入から9カ月後、2020年6月末までの期間限定措置とされています。
現在、店舗や決済事業者の登録が進められているところ。まだまだ未確定な部分もあり、詳細について引き続き注目しておきたいところです。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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