自宅外の事故も補償してくれる家財保険 判断は細かく分かれるので個別に確認を

【今回のスタディー】持ち出し家財の補償

6月のとある週末、仕事を終え帰宅途中で立ち寄った雑貨店でふと目にした小鉢は、大活躍を期待させてくれるいい感じのサイズでした。税込み540円というお手頃価格も手伝って即購入したのは、物が増えることが嫌いな私にしては珍しい行動だったと思います。

それから…10分もたったころでしょうか。次に立ち寄ったスーパーで食材の購入を終えた私は、あろうことか、買ったばかりの小鉢をうっかり落として割ってしまったのです。


家財保険は"うっかり"も補償

重い気分と荷物を抱えて徒歩で帰宅する間、私の脳内をグルグルと駆け巡っていたのは「これは”持ち出し家財”に該当するのか?」という疑問でした。

家財保険には、火災や自然災害だけでなく「うっかり壊してしまった」「不注意で汚してしまった」など”破汚損(はおそん)”に対する補償があります。さらに、自宅外に持ち出した家財も補償される場合があり、これを”持ち出し家財”と呼んでいます。

判断基準は“所有権”

“持ち出し家財”について、保険のパンフレット等には「一時的に自宅から持ち出した家財が…」と説明されています。一度も自宅にたどり着くことなく破損した私の小鉢は果たして、補償の対象になるのでしょうか? 保険金を請求するような金額でもないのですが、もはや私の興味は(A)文字通り「自宅から持ち出した」が必須条件なのか、それとも(B)契約者の所有物が自宅外で損傷したケースを”持ち出し家財”と呼んでいるのか、その判断基準にくぎ付けです。早速、保険会社に確認したところ、「補償の対象とせざるを得ない」との回答。つまり(B)の解釈で所有権に基づいて保険金支払いの判断がなされたということです。

損害保険の分野には、このように判断が細かく分かれるポイントがたくさんあります。「補償されない」と思い込む前に、具体的に確認してみるのが一番です。私も今回、とっても勉強になりました。

対象外や免責額にはご注意を!

今回の私のケースでは幸い、補償がかないましたが、あらゆる物が破汚損補償、および持ち出し家財の対象となるわけではありません。メガネやコンタクトレンズ、ノートパソコン、携帯電話など「対象とならない物」として約款(やっかん)に明記されているものもあります。 

また、対象となる物に生じた損害であっても、損害額が契約上の“免責額”を超えていない場合もやはり保険金は支払われません。細かな取り扱いは保険会社によって異なるので、個別に確認してください。ちなみに私の契約は「免責0」でした。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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