収支を集計して把握することが目的 「つけなければ」に縛られないで

【今回のスタディー】家計簿の意義

先月26日に『すぱいす家計セミナー』を開催しました。お越しくださった皆さま、ありがとうございました。「月に1回、1時間で処理する家計簿の裏技」をテーマに、家計簿の意義や考え方、手法をお伝えし、その場で“簡単記帳”を体験していただいた2時間でした。

家計簿つけは義務? 使命?

家計簿にお悩みの方から聞かれる声で多いのが「三日坊主で続かない」「費目の分類が分からない」「お財布の中のお金と合わない」です。“できない私”“ダメな私”を責めておられますが、それは裏返すと「毎日つけねば」「細かく分けねば」「金額が合わねば」と考えているということ。私には、キチンとやろうとしているとっても真面目な人に見えます。

でも、その「ねば」は、本当に必要でしょうか。これが企業会計なら話は別ですけれども、「毎日・細かく・正確に」って…どこに提出するわけでもないわが家の家計の話ですよね。

そもそも家計簿をつける目的って何なのでしょう。家計の収支、つまり「いくら入り、いくら出たのか」を確認することが第一義のはずです。となると、重要なのは日々細かく記帳することよりも、その結果を集計することといえます。もっと言えば、集計だけやれば、最大の目的を達成できるということです。

そのようなわけで講座では、記帳の代わりにレシートを保管しておき、費目ごとの合計額だけを集計表に書き込むという方法を紹介させていただきました。

家計簿は人生設計のコンパス

もちろん、この方法も絶対ではありません。「記帳することが楽しい」「貴重な生活の記録」という人は、ご自身の方法で続けていただくのがきっと正解です。その場合も集計はぜひしてくださいね。

人生を旅に例えるならば、ライフプランは地図、家計簿は現在地を知るコンパスのようなもの。つけて終わるのではなく、ぜひツールとして使いこなしましょう。

家計簿アプリも便利

スマホやタブレットで家計簿アプリを活用している人も少なくないでしょう。レシートを撮影するだけで入力できるもの、銀行口座やクレジットカード情報をひも付けることで、世帯の収支と資産残高までが一元的に管理できるもの、中にはポイントカード情報まで連動させられるものもあり、かなり便利になっています。そんな高機能を、無料で使えるものが多いのも魅力です。

入力データを自動集計、グラフ化してくれる機能もアプリの大きな利点。ただ、その数字をどう判断し活用するかはそれぞれのライフプランに基づく予算があってのことです。「世間の平均値」と比べるのではなく、ライフプランを実現するために役立てたいですね。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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