今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん

今は通勤に便利な立地で賃貸暮らし 老後の住まいはどうしたらいい?

Q.

共働きの公務員です。月々の収入は各自4万5000円を自由に使えるお金として個人の口座に残し、残りを家族の口座に入れて生活費に充てています。

住まいについて、仕事をしているうちは通勤に便利な立地に賃貸で暮らす予定です。老後のことは未定ですが、退職金で夫婦2人の住まいを購入すべきでしょうか。その場合、いくらためておくべきか、また、賃貸で暮らす場合に貯蓄がいくら必要か知りたいです。

生命保険は、お互い独身時代に加入したものを何となく続けています。見直した方がいいでしょうか。できれば、数年以内に第2子を希望しています。

A.

お互い自由に裁量できる金額を決め、個人的支出はその範囲内に収める手法が確実な家計管理の鍵となっているようです。

まずは住まいについて。「通勤に便利」という価値観を最優先に賃貸を選択されているのですね。住居に限らず、複数の選択肢がある事柄は、とかく「どちらがお得?」という軸で語られがち。しかし、それが必ずしも幸せに結び付くとは限りません。通勤時間や利便性など、金銭に置き換えがたい事柄をないがしろにせず、明確な方針の下で生活されていることが安定感の土台である気がします。

老後の住宅資金について、明確な数字を提示できないことを先におわびします。こちらも現在と同様、どこでどのように生活したいのかによって大きく異なるからです。そして、いかんせん30年ほども未来のお話。不動産相場やご本人のお気持ち、健康状態などもどう変わっているか…。「購入すべきか?」も、ライフスタイルと金額のバランスかと。当面は、将来を見据えつつ、できる範囲で資産形成に努めながら選択肢を広げていくことに注力されませんか。今の家計を着実に続けていけば、無理なくかなっていくと思います。

生命保険はぜひ見直しを。職場の共済制度を活用することで、安い掛け金で十分な保障を得ることができると思います。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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