"お金のプロ"がズバリ!家計簿チェック

今回答えてくれるのは「浦田幸助さん」

Q.

現在独身で一人暮らしです。社会人になって数年たち、家計の改善に関心を持っています。そこで、どのように節約をすれば、家計を上手にやりくりできるのかを知りたいです。

個人的には、生命保険に入り過ぎではないかと思っています。詳しい内容は把握できていませんが、毎月の保険料が約1万1000円の「養老保険」と約4000円の「医療保険」に入っています。それぞれ控除を使えるとのことで、加入しました。

節約の目的は、旅行費用などの一時的な支出が目的ですが、資産形成としてiDeCoは行っています。アドバイスをお願いします。

A.

早速、家計の改善策を考えてみましょう。

まずは保険ですが、お持ちの「養老保険」の内容をお聞きしたところ、保険料1万1000円で満期金300万円とのことですので、仮に保険期間が30年とすると特約で医療保険などが付いているのではないでしょうか。そうであれば、これについては、元本割れしていることから貯蓄性はほとんどありません。現在扶養する方がおられないのでしたら、死亡保険の必要性はかなり少ないといえると思います。

どうしても必要ならば、掛け捨て30年間の「定期保険」で500万円の保険などいかがでしょう。保険料は月700円程度で加入することができます。

さらに、終身の医療保険を別途お持ちのようですので、養老保険の医療特約は、満期までの定期であることを考慮すると、個人的にはあまり必要性を感じません。

以上のことから、養老保険の解約をご提案します。そうすると、新たに加入する定期保険との差額で、月1万300円節約できると思います。

また、自動車保険がゴールド免許ということですので、割引の利く保険会社に乗り換えてみるのもよいのではないでしょうか。

そのほか、次に自動車を買うとき、ローンを使わないようにするのも家計の改善につながると思います。


うらた こうすけ

浦田幸助FP事務所所長。個別相談への対応やセミナー開催など、活動は多岐にわたる。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャルプランニング技能士。
https://www.sfpmoney.jp/

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