"お金のプロ"がズバリ!家計簿チェック
今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん
Q.
末子が小学校に入り、習い事を増やすことになりました。ただ、習い事の費用について「収入の5%以内が目安」と書かれたネット記事を読み、10%を超えているわが家の状況に強い不安を覚えています。
子どもたちには、可能な限り希望のコースを進むことができるよう資金準備を進めているつもりです。小学校の間がため時だと思いますが、習い事に今のペースで支出しても大丈夫でしょうか。
今年と来年の黒字分で私名義の住宅ローンを完済する計画です。老後は子どもに迷惑を掛けたくないですし、少し余裕のある余生を希望しています。
A.
習い事費に限らず、家計費の配分について「収入の〇%まで」といった表現を時折見かけます。これらは発信者の考えに基づく一つの見解であって、万人に共通する絶対的正解ではありません。数字が導き出された理由や過程をきちんと理解し、参考にすることは有益かと思いますが、「〇%」だけをうのみにする風潮には危うさを感じます。
家計を拝見すると、教育費が増えた現状でも年360万円前後に上る黒字。さらに住宅ローンの繰り上げ返済後は、黒字幅は420万円程度までに増加しますね。将来の教育費について「1人当たり高校3年間で311万円、大学4年間で1033万円(参考/私立学生の平均額(仕送り含む)」の予算でキャッシュフロー表を作成してみたところ、2人同時に大学に在学するタイミングでごくわずかの取り崩しが発生することを除けば、他によほど想定外の支出が発生しない限り、金融資産残高は順調に増え続けそうです。その先の老後資金については、退職金を含めて「億」の残高を維持する流れに。どうやら「少し余裕のある」どころではなさそうですよ。
家計はバランスが全てです。根拠不明の数字に振り回されるのではなく、ご自身の考えと価値観で安心・納得のライフプランを組み立ててください。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に、家計・住宅資金・保険・資産運用・終活に関する個別相談業務やセミナーを展開中。YouTubeチャンネルでもお金の情報を分かりやすく発信。
https://financialcoach.jp/
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