太陽光発電を導入したいけど… 貯蓄が少ないのが心細い
Q.
3年前に自宅を新築しました。その時に見送った太陽光発電システムの導入を検討しています。
わが家の屋根の形状から、設置メリットは十分にあるそうです。導入するのであれば、少しでも固定買取価格が高いうちにと思っています。
設置費用は160万円。頭金を40万円入れてソーラーローンを組むと、月々の返済額は、現在の電気代より低く収まりそうです。ただ、ここ3年は住宅ローンの繰り上げ返済に貯蓄を使っていたので、手元の残高が少なめです。何かあったときのことを考えると、心細くて、なかなか決断できないでいます。
A.
太陽光発電システムの導入で期待できる電気代の軽減額は月1万4000円。対して、ソーラーローンの返済額が月1万1000円(10年)というご計画だそうです。
お手元の資金が不安ということでしたら、頭金を減らしてもよいかもしれませんね。フルローンでも返済額は月1万5000円弱。売電収入や完済後の家計収支を考えても、合理的な投資計画だと思います。システム導入により、発電量と使用量がリアルタイムで「見える化」され、節電意識が働くこともメリットの一つとなるはずです。
気になったのは、住宅ローンの繰り上げ返済に躍起になっておられることです。住宅ローンの適用金利は0.975%とか。住宅ローン減税や、団体信用生命保険の制度も併せて考えると、逆に損をしてしまっているかも!? 住宅ローン減税が適用される間はできるだけ繰り上げ返済をせず、余裕資金を可能な限り手元に残しましょう。
日本人の価値観として「借金はよくないこと」「できるだけ借りない」という傾向は強いと思います。もちろん、計画性に欠けた過大な借入金は感心しませんが、健全な金融なくして経済は成り立ちません。中でも、住宅ローンは破格かつ特殊な借入金です。メリットを生かしながら上手に付き合いたいものですね。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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