娘の進学先次第で家計に影響 住宅ローンや車の買い替えも心配
Q.
娘はまさに高校受験の真っただ中。公立か私立かで家計への影響大ですが、あとしばらくははっきりしない状況です。将来就きたい仕事のために、大学まで進学を希望しています。私立になったら自宅から通ってもらう約束ですが、それでも本当に応援してあげられるかどうか不安です。
住宅ローンは73歳まで返済が続くので、繰り上げ返済できるよう財形で貯(た)めています。親も高齢なので、もしものときは援助しなければならないと思っています。車の買い替えなどを考えると、手元の資金も十分には思えず不安です。将来に向けて、工夫できるところを教えてください。
A.
中学生ながら将来への明確な目標を持って頑張るお嬢さんの姿は頼もしいですね。可能な限り応援してあげたいものです。
まずは高校進学について。私立に決まった場合も、現在の教育費をスライドさせれば大丈夫でしょう。大学については、学資保険の満期保険金260万円でちょうど国公立の授業料は賄えますね。県外の生活費または私立授業料との差額が出たら、現在の教育費56万円と17歳で払込満了となる学資保険の保険料枠17万円をスライドすることで年73万円を確保。足りない場合は、その期間だけ財形の積立をお休みすれば回るはずです。それでも万一の場合は、ひとり親世帯に無利子で進学資金等を貸し付ける『母子父子寡婦福祉資金』の活用も考えられるでしょう。
定年後も続く住宅ローンは不安要因かもしれませんね。繰り上げ返済もいいですが、手元資金を温存しながら、焦らずローンと付き合っていくのもありだと思います。定年までにボーナス返済分が片付けば、まずはよしとしませんか。
住宅ローン控除は残り2年とのこと。その後の節税対策も考えたいところですね。ここは、iDeCoを取り入れつつ、生命保険や貯蓄を再構築してみてはどうでしょう。このあたりの選択次第では、安心感が格段にアップする作戦が十分に組めると思います。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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