今も将来も無理はしたくない 老後のための貯蓄や節約法は?

Q.

家計簿歴8年。収支はもちろん、財布の中身、口座残高まで常に把握しています。レジャー費の支出が多い気もしますが、今しかできない子どもたちとの思い出づくりも大事にしたいので、無理して切り詰めたりせず、毎日を楽しく過ごしています。

心配なのは老後のこと。今と同様、無理して切り詰めた生活はしたくありません。3000万円ぐらい貯(た)めておけば、切り崩しながら何とかやっていけるかなぁと考えています。

まずは、3年後までに貯蓄を500万円にするのが目標です。今の家計管理や貯蓄、節約のやり方で合っているでしょうか。

A.

「無理して切り詰めず、毎日を楽しく」に共感! 大切にしたいことを優先し、根拠を持って支出される姿勢がステキですね。

さて、老後資金について。仮に、65歳から毎月10万円の生活費が不足するとしましょう。90歳まで25年分を準備したいと考えると「10万円×12カ月×25年」で3000万円が必要と計算できます。ちなみに、これは運用益を一切考えない場合。同じく「月10万円ずつ25年」でも、1%で運用しながら取り崩すなら約2650万円、2%で運用しながら取り崩すなら約2360万円を準備できていれば足りてしまいます。

そして、積立期間中のお話。運用益を一切考えず、3000万円を30年で準備すると考えると「3000万円÷30年÷12カ月」で月々8万3333円を積み立てる必要が生じます。これに対して、1%で運用しながら蓄えられれば月約7万2000円、2%のときは月約6万1000円の積み立てで到達できてしまいます。運用益は「得られないもの」として触れずにいくのか、学びながら取り入れていくのかで方法は全く違うものとなります。

目に見える日々の支出については十分に吟味されていると思います。残るは生命保険でしょうか。ご家族の現状から、保険料を半額ぐらいまで減らせる設計は可能だと思います。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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