定年退職控え、その後の生活考える 住宅ローンの変動金利が気になり…
Q.
定年退職を来年に控えています。収支表は、退職後の生活について予算立てしてみたものです。収入に対して適正な支出となっているでしょうか。
住宅ローンの完済年齢は72歳で、ボーナス返済分の残高700万円は退職金の中から払い終える予定です。現在、変動金利0.9%で借りていますが、ネット系の住宅ローンには0.5%を切るようなものもあって気になります。一方で、金利が上がった場合を想定すると、このまま変動でいいのかどうかとも考えてしまいます。
月々2万6000円の積立は、今年に入って加入した個人年金の支払いです。
A.
定年退職後、再就職先からは税込年収480万円が得られる予定ですね。ここから、税・社会保険料が引かれると、手取額は380万円前後。月々31~32万円でやりくりすることになりそうです。
「収入に対して支出は適正か?」とのお尋ねですが、「収入の範囲内で生活する」という家計管理の大原則に立つと、「少々はみ出してしまうようです」というお答えになります。
気になったのは“適正な支出”の基準を“収入額”に置いておられる点です。大きな変化を控えた今、退職金支給額や年金受給額も含め、預貯金、保険、有価証券、不動産、また借入金など、保有する資産・負債を全て勘案することなく真の適正バランスを見出すことは難しく…。家計を専門とするファイナンシャルプランナーに、『キャッシュフロー表』の作成を依頼されることをお勧めします。
住宅ローンは、金利だけでなく保証料なども含めた諸費用の全額を確認した上で比較する必要があります。金利変動については、残高が少なくなるほど影響も小さくなることを前提に、どこまで許容できるのか、具体的な数字を基に判断したいところです。
加入されたばかりの個人年金も非常に気になります。場合によっては、損失の少ないうちに仕切り直す判断も考えられると思います。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
相談者募集!
ななみ先生に家計相談したい読者を募集しています。紙上では仮名とさせていただきます。家計収支用(紙面参照)と住所・指名・電話番号を書いて下記へ。WEBでも受け付け中!
〒860-8506 ※宛先住所は不要
くまにち すぱいす 「家計相談」係
FAX 096-372-8710
spice.spice@kumanichi.co.jp
採用分には商品券3000円分進呈。
次回の予定は
赤字が続き貯蓄崩す日々
ダブル受験控え不安だらけ
お楽しみに!
コメント
0