両親の介護や自分の老後が不安 貯蓄は積立型保険で大丈夫?
Q.
2人の子どもは既に独立。元配偶者とは離別しており、現在は実家で両親と生活しています。生活費は、住宅ローンや通信費を私、食費や水道光熱費を両親というふうに、互いに分担しています。
この先、両親の介護などいろいろと心配です。中でも、自分の老後についてどう準備していこうかと真剣に考えています。
定期的な貯蓄は、確定拠出型年金と友の会くらい、あとは積立型の保険でやっていますが、本当に効率が良いのかどうか疑問です。
来年中には、教育・車と相次いでローン返済が終わります。上手に蓄えるコツを教えてください。
A.
お子さん方も立派に独立され、教育・車のローンが終わったら再び“貯めどき”の到来ですね。
職場には確定拠出型年金制度があるのですね。会社拠出分に合わせて、ご自身でも資金を出して積み立てを行う“マッチング拠出”を取り入れられているのは、老後資金の準備手段として最善かと思います。さらに重要なのは運用の中身。積み立て可能期間が10年近くも残っていますので、まだまだ株式の比率が高めでいいと思います。積立投資は、対象が値動きしてこそ意味があるものです。
積立型の生命保険は、個別に分析しないと何とも…。ここでお伝えできるのは「返戻率に注意!」でしょうか。例えば、今どき「返戻率110%」と聞くと多くの人が非常に高利と感じるようです。しかし、本当に高利かどうかは複利率に引き直してみないと分かりません。もし、20年で110%に至るなら複利率は0.9%、30年かかる場合は0.61%、40年なら0.46%です(全期払いが前提)。預金よりは少々高めですが、払込期間の大半を“元本割れ”状態で過ごすことを考えると、リスクに見合わないリターンのように思います。
この先、運用額を増やす手段の筆頭は『つみたてNISA』でしょう。同時に、公的年金、確定拠出型年金を合わせた受給額の概算も把握しておきたいですね。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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