住宅ローン返済に不安いっぱい 働き方含め、どうやりくりすれば?
Q.
新築マンションを購入し、年内に入居の予定です。住宅ローンについて、金利などの細かな条件は夫任せでよく分かりません。頭金も持たず買ってしまったこともあり、これから始まる35年返済に不安でいっぱいです。
日常生活費を8万円までと決めていますが、ついつい超えてしまいがち。子どもが小さく買い物が大変なので、重い物などを通販でカード払いすることが多いせいだと思います。
教育資金は児童手当を残すのみ。下の子が3歳になったら私も働くつもりです。これからどのようにやりくりしたらよいか、アドバイスをお願いします。
A.
「頭金は準備すべき」と考えるのは至って真っ当な発想です。ただ、超低金利時代の今、その“真っ当さ”が裏目に出てしまう可能性も考えられます。
借入額は3700万円ですね。仮に頭金を300万円ためるとすると、その間も現在の金利水準が続くなら、年間の返済負担を10万円ほど抑えることができます。しかし、もし金利が1%上がったら、頭金300万円を入れた上で、年間返済額は10万円ほど増えてしまうことに…。
ところで、その資金は何年でためるのでしょう。3年なら月8万円強、5年なら月5万円を家賃とは別に家計から捻出する必要が生じます。また、その間に負担する家賃は、3年で210万円、5年で350万円です。さらにローン完済も3年・5年と後ろにずれ込んでしまいますね。ここは、早く取り組むメリットに注目して、前に進みましょう。
とはいえ、住居費関連の支出が年90万円ほど増える現実は、正面から見据える必要があります。今までの延長線上で「アッチを削って、その分をコッチに回す」という発想では追い付かないかも。ゼロから組み立て直す方が近道でしょう。
一人で難しかったらプロの力を頼るのも有効です。カードの使い方まで含めた予算の立て方をサポートしてもらいましょう。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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