夫の病気療養と休職きっかけに借金 9社220万円を一体、どうしたら…

Q.

夫の病気療養と休職をきっかけに消費者金融から借金しました。返済が間に合わず、借りたり返したりを繰り返しているうちに、あっという間に残高は220万円に。借入先は9社になってしまいました。

弁護士の無料相談会にも行きましたが、任意整理の依頼には着手金が必要と言われ断念。裁判所の特定調停も検討しましたが、貯金もない中、クレジットカードが使えなくなるのが怖くて踏み切れません。

私は第1子を妊娠中で、もうすぐ産休に入ります。減収目前で育児にもお金がかかると思うと、どうしたらいいか…。精神的に憔悴(しょうすい)しています。

A.

厳しいようですが、もはや自力で何とかできる状況ではないことを、まずは自覚しましょう。仮に、この先1円たりとも追加融資を受けず、現状通り返済を続けたとしても、完済までに2年はかかる計算です。しかし現実には、間近に産休を控え、それも極めて難しい話。どちらかというと、さらに借金が膨らむ可能性の方が高いのではないでしょうか。一日も早く専門機関へ介入を依頼されることを強くお勧めします。

ご自身で債務整理を検討したものの、クレジットカードが使えなくなることがネックになったのですね。やりくりの“頼みの綱”を失う恐怖はいかばかりであったかお察しします。それでも、知っておいていただきたいのは、任意整理にせよ特定調停にせよ、法律家が介入すると即座に督促が止まるということ。月11万円もの返済がいったんストップすれば、新たな借り入れは必要なくなるはずです。

具体的な精算方法については、借入先とどのように話し合いがつくか次第ですが、少なくとも今までと同じ状態が続かないことは明白です。その上でさらに重要なのは、二度と繰り返さないこと。そのためにも、カードが使えなくなる価値は大きいと思います。

生まれてくるお子さんのためにも、今のうちにシッカリ家計を立て直しましょう。大丈夫、母は強しです。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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