「多く入れて」or「現金は手元に」 住宅ローン頭金はいくらが理想?
Q.
現在、マイホームを検討中で、建築会社や土地を選定し始めたところです。
住宅の頭金について、「できるだけ多く入れて借入額を減らすべき」と言う人と「現金は手元に残しておくべき」と言う人がいて迷います。実際のところ、どうするのが適切でしょうか。
貯蓄に関しては、夫婦それぞれ『つみたてNISA』を始めました。夫は職場で企業型DCに加入しています。私もiDeCoを検討した方がよいでしょうか。また、最近、ドル建て終身保険にも加入しました。10年の短期払いで返戻率が良かったためです。
子どもは、これから2人を希望しています。
A.
住宅の頭金について、「できるだけ多く」というのは親御さん世代のご意見でしょうか。いまだに「住宅ローンは借りた額の倍を払う」といった“噂”を耳にすることもありますが、それは高金利だったバブル期の話。マイナス金利という真逆の特殊環境下にある今は、どちらかというと「貸してくれるなら借りておきましょう」とお伝えしています。住宅ローン減税や団体信用生命保険など、全体的な視点から、手元資金に余裕がある方が何かと有利な点が多いからです。
住宅資金設計は、頭金の具体的な金額を含め、ローンの固定金利期間や返済期間、ボーナス返済額といった、あらゆる事柄において「バランスで」としか言いようがありません。安心・納得の選択を行うには、幾通りかのシミュレーションを立てながら打ち合わせる必要があります。住宅資金設計に詳しいファイナンシャルプランナーへご依頼をお勧めします。
iDeCoについては、検討の余地は十分にあると思います。ただし、60歳までは資金を引き出すことができませんので、無理のない金額で積み立てましょう。
ドル建て終身保険は、何と比べて良かったのでしょうか…。貯蓄が目的なら、超低金利下で契約する保険商品は相対的にかなり不利。早期の損切りも検討が必要かと思います。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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