結婚と同時に住宅を購入 収支の変化に向けてできることとは?
Q.
独身時代はかなりの浪費家でしたが、生活を改めて少しずつ貯金し、結婚と同時に住宅を購入しました。
今後、子どもを1~2人欲しいと思っています。一方で、仕事にもやりがいを感じており、正社員で長く働くことを希望しています。出産や育児で収支バランスが変化すると思いますが、そのときのイメージが湧かず不安です。今のうちにやっておけることがあれば、アドバイスをお願いします。
住宅ローンは35年固定金利です。できれば、住宅ローン減税が終了する10年後にまとまった金額を繰り上げ返済して、期間短縮を図りたいと考えています。
A.
ザックリまとめると、世帯の年間手取り収入800万円のうち、半分の400万円で生活し、残り半分の400万円を蓄えに回せている状況です。産休・育休等で妻の収入が減少、保育料や育児費など新たな支出が生じても、黒字幅が半減する程度にとどまるものと思われます。その期間、貯蓄可能額は一時的に半減するものの、それでも年200万円ペースです。ドンと構えていてください。
もしかしたら、「浪費家だった」という生活を改善する中で、「貯蓄せねば!」に注力し過ぎてしまってはいませんでしたか。貯蓄はもちろん大切ですが、もっと大切なのはその目的です。
さて、貯蓄とは、何のためにするのでしょう。教育資金、老後資金、車の購入資金、旅行資金など…具体的にはいろいろですが、まとめると全て「使うため」ではないでしょうか。今ではない、いつかの、大切な何かのために蓄えるー。ここがボヤけて「ためること」そのものに目的がすり替わってしまうと、大切なことに使えなくなってしまいます。ぜひ今のうちに「何のため?」を明確にしておいてほしいと思います。
住宅ローンは、かなりの好条件をつかまれましたね。繰り上げ返済は、時が来たら状況に応じて考えましょう。場合によっては、金融資産はそのまま運用を続ける方が有利かもしれません。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
相談者募集!
ななみ先生に家計相談したい読者を募集しています。紙上では仮名とさせていただきます。家計収支用(紙面参照)と住所・指名・電話番号を書いて下記へ。WEBでも受け付け中!
〒860-8506 ※宛先住所は不要
くまにち すぱいす 「家計相談」係
FAX 096-372-8710
spice.spice@kumanichi.co.jp
採用分には商品券3000円分進呈。
次回の予定は
不動産収入物件が被災
貯蓄が減り今後が不安
お楽しみに!
コメント
0