残りの生命保険料を払い込むべき? 家計のやりくりも含めてアドバイスを!
Q.
教育費の支出が多いのは、子どもたちが好きなことをさせているからです。日常の生活も「母子家庭だから」と我慢させたくないので、あまり切り詰めることはしていません。
相談したいのは私の保険のことです。60歳まで払い込んだら終身保障となるもので、56歳までの保険料は払い込み済みです。残り4年分も今のうちに済ませておくか、そのときが来てからでいいのか迷っています。
また、子どもたちの進学について、学資保険で資金の準備はしていますが、このような家計で大丈夫でしょうか。進学先は国公立か私立の奨学生でと伝えています。
A.
「非正規雇用ですが、収入や雇用は安定しています」とのこと。優先順位が明確で堅実な家計管理にも安心感を覚えました。
生命保険の加入目的は、「入院したときのため」ですね。ひとり親家庭であることから、死亡時のお子さん方の生活費を心配しましたが、「その場合は子どもたちの父親が引き取る」のだそうで、必要性は感じておられないようです。
既契約の医療保障について、1回の入院で受給できるのは、手術給付金を含めても最大84万円です。昨今、入院が極めて短期化していることから、実際は数万円という可能性も高く…。対して、既に納めた保険料は17年分で約200万円。さらに、残り4年分50万円弱の納付を検討中なのですね。
率直に言うと、私なら解約します。実は、前納済みの資金約200万円のうち保険料に充当されたのは、既に経過している5年分の約65万円だけ。残り130万円前後は単に預けている状態なので、解約すれば“未経過保険料”として全額返金されます。別途、解約返戻金も46万円あるそうで、納付検討中の資金まで含めると200万円強という額に。入院時の受給額と比べてどう思われますか?
進学資金は、学資保険などの蓄えに加え、現状の教育費などの支出枠をスライドしながら、やりくりしていけると思います。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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