出産を経て再就職で正社員に 育児との両立や貯蓄に不安が…

Q.

出産を機に、勤めていた会社を一度退職。子どもの1歳の誕生日を控え先月、再就職しました。

扶養内のパートで働くか、正社員になるか悩みましたが、資格を生かし正社員に。ただ、実際に働き始めてみると育児との両立は大変です。子どもが増えた場合、このまま続けるのは難しく感じ、パートに変えることも考え始めています。

住宅を新築したばかりで、この後に外構工事を控えています。車の買い替えも考えており、近々、貯蓄が7割ほど減る予定です。教育資金や住宅ローンの繰り上げ返済資金を蓄えるため、外貨建て終身保険を増やすことを検討しています。

A.

産後1年に満たない時期に再就職に成功されたのは、資格の後押しも大きかったかもしれませんね。それにしても、育児との両立の日々はどれほど目まぐるしいことか。「さらに子どもが増えたら…」と不安になる気持ちをお察しします。

とはいえ、新しい職場に慣れ、お子さんも月齢を重ねていけば、次第に自分なりの要領もつかめてくると思います。先のことに不安を募らせるより、まずは“今”に集中しませんか。

新しい職場には保育施設があり、保育料もかからないそう。金銭面はもとより送迎の負担がないことも大きな利点ですね。また、第2子、第3子を望んでおられる点で、社会保険に加入している価値も大きいです。例えば、産休の際に標準報酬の3分の2を保障する『出産手当金』は、扶養の人には支給されません。先のことは、複数の可能性を視野に入れつつ「実際にそうなったときに選択すればいい」と柔軟に構えておいてはいかがでしょうか。

最後に、「保険で貯蓄」のメリットが大きかったのは高金利時代のことです。外貨建てを含め、今どきはさすがに厳しいと言わざるを得ず…。同じ時間をかけリスクを取るのなら、他の手段も検討したいところです。選択肢を広げるためにも、金融商品について広く情報収集していただきたいと思います。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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