出産後の生活・家計が見えない… 妊娠する前にいくら貯蓄したら?

Q.

結婚して3年、そろそろ子どもが欲しいと夫婦で話しています。出産・育児に備えて家計を見直し本格的に貯金を始めました。しかし、将来に備えて想定できるリスクを挙げるとキリがありません。

産休・育休を経て、私が正社員として復帰できればいいですが、そこに依存した将来設計はばくち的要素が強すぎると思っています。出産は命がけなので絶対に復帰できる確証はなく、もしもの場合、夫の収入だけで教育・老後の資金を貯めながら子育てする生活の想定ができません。

家計が破綻しないよう、妊娠する前にいくら貯蓄したらよいでしょうか。

A.

里美さんは、とても真面目な方なのでしょうね。確かにさまざまな事情から予定変更を余儀なくされる人は実際におられます。確証がないといえばその通りですが、無事に予定通りの生活に進む人が大半であることもまた事実ですね。

あなたの収入を将来設計に見込むことは、ばくちでしょうか。では、何らかの理由で夫が働けなくなったら? マネーの世界でリスク回避の基本は“分散”です。「一本の収入源を絶対視する方がハイリスク」という見方もできませんか。

仮に産後、あなたが正社員を続けられなくなるとして、収入ゼロの場合、年間30~50万円の赤字といったところでしょうか。蓄えを切り崩しながら3~5年は持ちこたえられそうです。後々、現在の半分程度を稼げるようになれば、少々の蓄えも再開できるでしょう。

家計にはさまざまな変化要因があり、常にバランスの中にあります。収入や資産が多くてもそれ以上に使えばいずれ破綻しますし、収入の範囲内で生活していれば困りはしないのです。貯蓄は大事。しかし、妄信するものではありません。

必要な備えには、今も十分に取り組まれています。これ以上の“起きてもいない不運”への対処は、そのときに考えたらいかがでしょう。人生で直面するリスクが全て、お金で解決できるわけではないのですから。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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