住宅ローンの繰り上げ返済を検討 手元にどのくらい残せば安心?

Q.

夫婦とも正社員で家計は黒字です。子どもが小さい今が“貯(た)めどき”だと思っています。

今後、子どもの成長につれて教育費も増えると思います。また、昨年購入したマイホームのローンについては、住宅ローン減税が終わる頃にはある程度の金額をまとめて返済することも検討しています。どのくらいの金額を手元に置いておけば安心でしょうか。

今後の働き方、貯蓄の目標額など長い目で見通しを立てたいです。

私名義の株式は、独身時代に興味を持って投資したものです。結婚後の貯蓄は家族のものとして安全第一に考えています。

A.

ご利用中のローンは10年固定金利とのこと。住宅ローン減税が終わるタイミングで金利も見直しですね。繰り上げ返済は、ローン減税の終了も動機の一つですが、それよりむしろ、将来的に金利が上昇した場合に重要な役割を果たしてくれると思います。

というのも、ここ数年の金利は、“マイナス金利政策”というある種の異常事態下のものだからです。すぐではないにせよ、金利はいつか上がる可能性を視野に入れておく必要があるでしょう。仮に、残高3000万円、残期間25年という状況で金利が1%上昇すると、月々の返済額は1万4000円ほど増加します。返済額を増やしたくなければ、残高を330万円ほど減らす必要が生じます。

一方で、その時点でもなお低金利が続いているようであれば、手持ちの資金は繰り上げ返済に回さずに運用するという判断もあり得ると思います。具体的にいくらをどうするかは、その時の状況を見て決めればいいですが、資金が多いほど選択肢は広がります。当面はそのための資金作りを続けていきましょう。

金融資産は、預貯金が絶対的に安全かどうか…。長期的に物価が上がれば、お金の価値は相対的に目減りします。一部に株式を組み込むなど、使途に応じてふさわしい運用方法を選択することも必要です。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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