子ども2人の教育費や老後資金… 今のやりくりで貯蓄は可能?
Q.
第2子出産のため、産後休暇中です。この後、引き続き来年夏まで育児休暇を取る予定です。
出産手当金の支給前で、ここ2~3カ月は私の収入がゼロの状態です。手当が入り始めると、月15万円ほどはあると聞いています。
夫婦とも奨学金の返済が40歳過ぎまで続きます。子どもたちには親の万一のときでも進学に困らないよう、大学までに500万円ずつは貯蓄してあげたいです。
後々にはマンション購入の希望もありますが、老後資金も心配で、そこまでは無理かなと思っています。現在のやりくりで、思うように貯蓄することは可能でしょうか。
A.
収支表は大幅な赤字に見えますが、これはごく一時的なこと。手当が入り、また職場復帰すれば何ら問題ありませんので、おおらかに構えましょう。
教育資金の目標額は確かに、進路次第では高額になることもあり得るでしょう。一方で、例えば地元の国立大学へ進学となれば、校納金は4年間でおよそ260万円と、もっと少なく済む場合も。もちろん、多めに準備できるに越したことはありませんが、20年近くも先となる教育資金だけに躍起になるあまり、マンション購入を諦めるのも早計な気がします。
ご夫婦の万一の備えについては、貯蓄ではなく生命保険で準備するべきです。いつ起こるか分からない“万一”が、仮に明日のことだとしても、必要な資金を低コストで確保できるのが保険の最も優れた機能。突発かつ高額の資金準備は、貯蓄ではとうてい間に合いません。
将来のために蓄える姿勢は大切です。ただ、「月々いくら積み立てるか?」だけに気を取られると、他のことを我慢したり諦めたりと、家計から削り出す必然性が高まり、苦しい展開となりがちです。目を向けていただきたいのは、より少ない積立額でも同じ目標額を達成する方法があるということ。積立投資について、ぜひ情報を集めてみてください。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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