住宅ローンで実家を建て替えて同居 家計の状態も含めてアドバイスを!

Q.

第2子の育児休業から復職したばかりです。
第1子が小学校に入学するまでに夫の実家を建て替えて義理の両親と同居を始める予定です。住宅ローンを組むに当たり、どのくらいの価格で建築して、どのくらいの頭金を準備したら将来も無理なく返済していけるか知りたいです。

来年の夏には、夫の自家用車が車検を迎えます。故障の心配もあるため買い替えを検討しているところです。これから子どもの成長とともに出費も増えてくると思います。家計のことは夫婦で定期的に話し合い貯蓄してきたつもりですが、今の状態が適正かどうかご意見をお聞かせください。

A.

住宅の予算について、月々のローン返済額が現在の家賃の倍になったとしても黒字であることを考えると、今後転職や退職、よほど特殊な支出などがない限り、仮に借入額が5000万円ほどになったとしても返済が無理だとは思いません。大切なのは「どのような家を建てたいか?」ですが、ある程度の希望を盛り込んでもかなえられそう。そのためにいくらかかるか概算がなければ計画も進めようがありませんので、まずはそこを把握するところから始めましょう。

頭金については、ご夫婦の年収から考えるに、躍起になってつぎ込むメリットはないと思います。現在の金利水準だと、住宅ローン減税の適用期間は実質的に無利子で借りているようなもの。返済負担についても特に問題はないと思いますので、金融機関が融資してくれる範囲まで借りておきませんか。団体信用生命保険も付いていることですし、手元の資金を減らすより、減税が終わるまでの13年間は資金を有効に運用した方が賢いと思います。

お子さんの教育資金は、今ある貯蓄額で既にカバーできているともいえそうです。全体的に非常に力強い家計であるのは、ご夫婦の協力の賜物ですね。強いて言えば、年金資金の準備手段は財形よりiDeCoを優先的に活用したいところです。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com

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