純粋な“貯蓄”をつくりたい… 教育資金や保険など、どうすれば?

Q.

自分なりに月々の予算を設定していますが、予算通りに収まったためしがありません。

毎月積み立てはしていますが、車検や固定資産税など、年単位の支払いに消えてしまいます。使わない純粋な“貯蓄”というものをつくっていきたいです。また、子どもの教育資金準備は学資保険と銀行積立だけで大丈夫でしょうか。

保険は大部分が職場の共済です。公務員の共済は恵まれているとは聞きますが、夫もよく分からないまま入ったものが毎年更新されているだけで、どんな保障か全く分かりません。そんな状態で毎月天引きされるのはモヤモヤします。

A.

家計簿アプリで支出状況を観察・計測の上、予算配分しているそうですね。年単位の支出についても計画的に準備できており、むしろお手本にしたいような家計管理です。

気になったのは“貯蓄”についての捉え方です。「簡単には取り崩さない資産」というニュアンスは理解できるものの、本当に「絶対に使わない」のなら、そもそも必要ないのでは? とも思うのです。

何のために貯蓄するのか? 家、車、教育、レジャー、老後への資金、不測の事態への備え…と、具体的な目的はさまざま挙げられますが、全て一言でまとめると「使うため」だと言えます。それらにはそれぞれタイミングがあり、おおむね1年以内に支出する短期資金、数年以内に必要となる中期資金、10年を超えて使途が訪れる長期資金に分けられます。ですから、「使わない」ではなく「すぐには使わない」と言い換えてみませんか。

教育資金を含め、着々と貯蓄を増やしているにもかかわらずそれを実感できないのは、目の前のことに気を取られて全体的・長期的な流れを把握できていないからかもしれません。家計の専門家に、キャッシュフロー表の作成を依頼してみるのも一つの方法でしょう。共済の内容についても、併せて確認・相談できると思います。


さとう ななみ

「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
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