今回答えてくれるのは「浦田幸助さん」

夫の定年後に出費のピークが… 教育費や老後資金の準備はどうすれば?

Q.

夫の定年後に教育費の出費のピークが来ます。
子どもは2人とも大学院まで奨学金なしでの進学を想定し、大学資金に1人当たり1000万円を準備する予定です。夫の収入は今がピークで10年後には大幅に減少、定年後も継続雇用を希望していますが、収入はさらに下がりそうです。

学資保険は第1子が17歳になった時点で460万円受け取る予定です。また個人年金に夫婦で加入しており、夫40万円、妻30万円を60歳から10年間受け取る予定です。

定年までの残りの年数で教育費、さらに老後資金の準備を行うためにできることを教えていただけますか。

A.

住居費・保険料を除く基本生活費が約20万円というのは、しっかり管理されていると思います。結果として、ひと月単位・年単位の収支のプラスは大きく、年間約565万円の貯蓄ができており、その成果としての貯蓄残高だと思います。現状の家計について特に問題はありません。

しかし、ぽむぽむさんのご心配はこれからのようですね。50代前半で夫の報酬は半分に、60歳で定年後再就職するとさらに半分になるとのこと。この場合、ご希望の教育資金と老後資金の準備ができるかについて考えてみたいと思います。

まず教育資金ですが、報酬が減額されても年間貯蓄は200万円ほどできるので、第1子が18歳になる時点で1000万円ずつ準備するためには、貯蓄の15%をお子さんたちの定期預金口座にそれぞれ入金していくと実現できます。

次に老後資金ですが、もし基本生活費を65歳の平均値約25万円(総務省家計収支・平成29年より)に抑えるなら、100歳くらいまで貯蓄は尽きることはないでしょう。しかしマンション修繕費や介護費用、レジャー費用として仮に1500万円程度を算入すると、90歳くらいで資金が尽きます。これで十分というのであれば、資産の積極的運用や奥さまの収入増などは必要なく、そうでなければ、検討すべきだと思います。


うらた こうすけ

浦田幸助FP事務所所長。個別相談への対応やセミナー開催など、活動は多岐にわたる。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャルプランニング技能士。
https://www.sfpmoney.jp/

相談者募集!

家計簿チェックをしてほしい読者を募集しています。紙上では仮名とさせていただきます。家計収支表(紙面参照)と住所・氏名・電話番号を書いて下記へ。WEBでも受け付け中!

〒860-8506 ※宛先住所は不要
くまにち すぱいす 「家計簿チェック」係
FAX 096-372-8710
spice.spice@kumanichi.co.jp

採用分には商品券3000円分進呈。


次回の予定は

加入中の生命保険料が高額に…
保障内容を含め、見直すべき?

お楽しみに!