今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん
年収は減るが教育費はかさむと予想 10年後までにどれだけ貯蓄すれば?
Q.
新型コロナウイルスの影響で会社の業績が不安視される状況です。年収は恐らく今がピークで、今後はじわじわ減っていくと予想しています。
そんな中、支出面では子どもの成長とともに教育費もかさんでいくはずですので、今のうちから月々の貯蓄額を明確に定めて計画的に貯蓄を進めていきたいと考えています。
2人とも、学費がよりかかるであろう私立大学に進学することを前提とした場合、下の子が大学生となる10年後までにどれぐらいの蓄えが必要でしょうか。また、目標達成のために月々いくらずつ貯蓄すればいいでしょうか。
A.
日本学生支援機構の「学生生活調査(H30)」によると、私立大学生の学費は、校納金や通学費を合わせて年約137万円。もし自宅外からの通学となれば、住居費を含む生活費が別途必要で、この金額(大学・昼間部)が、学寮で年約90万円、下宿・アパートなどの場合、年約110万円となっています。
合計すると、4年間で1人当たり約900万~1000万円という計算ですが、その全額を入学前に蓄えておかねばならないわけではありません。現在も年52万円の教育費を支出しているように、大学在学中も家計から一定額を負担できますし、さらにその間は貯蓄も一時中断して教育費に回すことになるのが現実でしょう。それで足りない分は?と考えると、2人分で800万~1000万円も準備できれば、かなりの安心感だと思います。
ちなみに、前出の調査によると、大学生の学費・生活費のうち家計から給付される額は約6割だそうです。自立心や社会勉強という観点も含め、学生本人もアルバイトなどで一部を負担するものと考えると、目標額はさらに調整できるかと思います。
既に1000万円の金融資産があり「年100万円前後は貯蓄できている」とのこと。焦る必要はありません。今のペースをコツコツと継続されてください。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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