今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん
住宅や車の購入で貯蓄が減少 教育費など、今の状態で大丈夫?
Q.
第2子を出産し、育児休業中です。1人を育てるのとは経済的にも精神的にも違うことを実感しています。できれば、幼児教育に力を入れたいのですが、中学・高校とお金がかかることを考えると、今は節約する時期なのかとも思います。
コツコツお金をためてきたつもりですが、住宅や車の購入で一気に減ってしまいました。子どももあと1人欲しい気持ちもあり、このような状態で経済的に大丈夫なのか悩みます。
夫の会社は退職金がなく、老後資金も蓄えなければなりません。復職後はフルタイムで働き、財形やiDeCoも始めるつもりです。
A.
まずは教育費の件。文部科学省の『子供の学習費調査(H30)』によると、保護者が子ども1人に対して支出した年間教育費の平均額は、公立中学校で約49万円、高校は公立で約46万円、私立で約97万円だそうです。このうち、授業料や学用品、制服代など通学のために直接的に必要な「学校教育費」および「学校給食費」の割合は、公立中で4割弱、高校は公立6割、私立7割強。差額は塾やスポーツ・芸術活動など「学校外活動費」に充てられており、家庭による差も大きい部分です。
一般的に「かかる」と言われる教育費ですが、実は家庭の裁量で「かけている」金額も大きいのです。お悩みの幼児教育に関する費用も同じカテゴリーです。いつ、いくらかけるも自由なのですから、“いま”かけることに意義があるとお考えなら、実行されてはいかがでしょう。
家や車の購入で貯蓄が減ったことについては、「必要、あるいは欲しいモノ・コトのために」という貯蓄本来の目的通り有効活用されたように見えますが…。今後の資金は、引き続き蓄えればいいですし、3人目の育児も大丈夫なように家計設計するのみです。
老後資金は、お考え通りiDeCoの活用を。積立資金は、生命保険の過大分を削ることで、十分に捻出できると思います。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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