今回答えてくれるのは 佐藤ななみさん
ひとり親で将来の教育費に不安 奨学金は避けたいが、どうすれば?
Q.
ひとり親で中学生の娘と2人暮らしです。娘は将来、進学を希望していますが、親の都合で離婚したので娘に借金をさせたくなく、奨学金を借りるのは極力避けたいです。今年、自宅を新築したため、住宅ローンの繰り上げ返済も考えなければならず焦ります。
ここ2年ほどで資格を取り、勤務時間を増やしました。月収は10万円ほど増えましたが、私一人の収入でどこまで生活できるか、貯蓄はできるのかと不安ばかりです。
養育費は調停で取り決めましたが、入金されたのは初めだけ。かれこれ10年以上も滞っており、全くアテにしていません。
A.
月10万円の増収に成功されたとのこと。Fさんの努力のたまものですね。ただ、これにより来年1月支給分からの児童扶養手当について、停止もしくは大幅減額となる可能性が…。それでも、少なくとも中学卒業までは年100万円超の貯蓄ができそうですし、高校在学中も、少々ペースが落ちたとしても貯蓄できない状況にはならないはずです。学資保険の満期金と合わせると、大学進学までに300~500万円ほどは準備できそうです。
それでも不足するようでしたら、奨学金を利用されたらいいのです。ひとり親でなくても、利用する家庭はたくさんあります。
これだけ安定した家計管理をなさっているのに不安な理由は、住宅ローンにありそうです。併せ融資部分について「10年以内に完済せねば」と思い込んでおられるようですが、焦る必要はないですよ。確かに、早期完済できれば利息面ではお得ですが、何を差し置いても「せねばならぬ」ものではありません。まずは教育資金を最優先に考え、お子さんが独り立ちされてから、ゆとりを持って取り組まれてはいかがでしょう。
養育費不払いについてはお気持ちは理解できますが、これはお子さんの権利です。調停書をもって先方の給与を差し押さえるなど強制執行も可能であることをお伝えしておきます。
さとう ななみ
「お金ともっと仲良く!」を合言葉に『佐藤ななみのおかねの教室』を主宰。家計・住宅・保険・資産運用の講座や相談業務を展開中。書類整理やフリーランス向けワークショップも人気。
https://kakei773.com
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