今回答えてくれるのは「浦田幸助さん」

将来に対する不安が大きく… 老後の備えはどうすればいい?

Q.

結婚が遅かったこともあり、子どもがいません。そのため老後のことが気に掛かります。備えを自ら行っておく必要があると考えています。

将来を考えると、年金や医療などの社会保障制度は恐らく、今よりも手薄になり、そこまで期待できなくなるのではないかと思っています。

生命保険などに加入してはいるものの、現在の保障内容で十分なのか、いろいろなリスクに対してカバーできるのか自信が持てません。

自分たちの老後のためにどのように備えればよいか、アドバイスをお願いします。

A.

おっしゃる通り、これから先の社会保障制度は、今より手厚くなる可能性は考えにくいと思います。将来に対する備えはとても重要ですね。

家計の収支を拝見させていただくと、まず毎月の生活費にはそこまで気になる点はありません。気になるのは、年払いの生命保険料が30万円ということです。どのような保険に入っているか、保険証券を拝見しているわけではないので詳しくは分かりませんが、お聞きしたところ病気などの状態になった場合に万全の備えをするものとのことでした。恐らく貯蓄性もある保険ではないかと思いますが、それでも家計に占める保険料の割合が高いと思います。現状でのキャッシュフローを考えてみると、ナタデココさんが56歳の時に貯蓄が尽きてしまいます。

もしこの保険をやめるのであれば、81歳ぐらいまで貯蓄が尽きることはないでしょう。そもそも保険の目的は万一に備えてですが、現状だと病気やけがをするともうかるようになっており、本来の保険趣旨と異なっているように感じます。もしご心配であれば、掛け捨ての医療保障を月額2300円程度で掛けられてはいかがでしょうか。

一方で、仮に貯蓄の2割を3%で35年間運用するなら、80代半ばまでの資金を準備できると思います。


うらた こうすけ

浦田幸助FP事務所所長。個別相談への対応やセミナー開催など、活動は多岐にわたる。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャルプランニング技能士。
https://www.sfpmoney.jp/

相談者募集!

家計簿チェックをしてほしい読者を募集しています。紙上では仮名とさせていただきます。家計収支表(紙面参照)と住所・氏名・電話番号を書いて下記へ。WEBでも受け付け中!

〒860-8506 ※宛先住所は不要
くまにち すぱいす 「家計簿チェック」係
FAX 096-372-8710
spice.spice@kumanichi.co.jp

採用分には商品券3000円分進呈。


次回の予定は

夫の給料が安定しない…
赤字解消に向けてどうすればいい?

お楽しみに!