今回答えてくれるのは「浦田幸助さん」

住宅を購入し、ローン返済が発生 パートに転向しても家計は大丈夫?

Q.

昨年、住宅を購入しました。今年3月から住宅ローンの返済が発生しますが、自分の働き方について迷っています。第1子が、小学校に入るとこれまでと違って、帰宅時間が早くなるからです(いわゆる「小1の壁」)。そこで、この機会にパートに転向すべきか悩んでいます。もしパートに転向した場合、住宅ローンの返済をしながらだと、家計的に余裕がなくなるのではないかと不安を感じています。

それと、子どもは4人欲しいと思っていますが、今後の住宅ローン返済や子どもの教育費を考えると難しいのかなと思い始めています。

A.

住宅取得おめでとうございます。現状の家計のままであれば、定年退職後も十分な資産を残すことができ、途中でお金が尽きることもないと思います。

パートに転向した場合を考えてみます。仮に奥さまの収入を年間120万円として計算すると、2、3年のうちに家計は赤字となり、その後も回復が見込めません。

そこで支出に注目してみると、年間152万円の生命保険料が気になります。このうち約35万円は学資保険とのことですので、これ以外の保険を見てみます。ご相談者さまの家計は子どもの教育費と住宅ローン返済の重なる部分が最も大変で、老後資金はあまり心配ありません。保険証券を拝見しておりませんので、具体的には分かりませんが、貯蓄性が高い保険よりも掛け捨ての保険で当面の不足分をカバーするように、保険を見直されることをお勧めします。住宅の購入で団体信用保険にも入られていると思いますので、保険の見直しには絶好の機会です。

もし、保険料を50万円に抑えるならば、現状より10万円ほど収入を下げても資金が尽きることなく、第4子を考えられると思います。
また、可能であれば一番下のお子様が小学4年生になるまでパートをして、その後正社員に復帰するという方法も考えられると思います。


うらた こうすけ

浦田幸助FP事務所所長。個別相談への対応やセミナー開催など、活動は多岐にわたる。ファイナンシャルプランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャルプランニング技能士。
https://www.sfpmoney.jp/

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