「探検隊が体験たい!」では、すぱいす読者から募った “探検隊”メンバーが、熊本市内で行われている地域活動に 参加し、体験した様子やまちづくりの楽しさをお伝えします!
今週は

探検隊が体験たい!


校区の安全を守る"火消し"の心意気!

2年前に起こった熊本地震をはじめ、火災、台風、水害といった、私たちの生活に大きな被害をもたらす災害や事故の際に、地域で活躍する団体が「消防団」です。校区で暮らす人たちが自らの手で安全を守る、地域にとって欠かすことのできない活動。普段の消防団はどんな取り組みを行っているのでしょうか。中央区慶徳校区を担当する第15分団の活動に、探検隊メンバーの田中大善さんが同行しました!

慶徳校区を受け持つ第15分団は、現在約15人の団員で活動しています。この日は、校区内に約40カ所あるという消火栓の点検活動を“体験”させてもらいました。班長を務める山内要さんと共に消防車に乗り込み、「いざ出発!」。ヘルメットをかぶった田中さんは、やや緊張の面持ち…。

校区内の消火栓の位置を落とし込んだ地図をチェックして、校区内を回ります

校区内の消火栓の位置を落とし込んだ地図をチェックして、校区内を回ります

消火栓は道路上や歩道など、さまざまな場所にあるため、(場所によって)泥や砂がたまっていたり、蓋(ふた)が固くてなかなか開かなかったりと、それぞれに状況が異なります。そのため、定期的にチェックしておかないと、いざというときに使えないことも…。もちろん、水の出具合なども一つ一つ調べます。

田中さんも、実際に栓を開けて水出しを体験

田中さんも、実際に栓を開けて水出しを体験。思った以上に栓が固い!

校区内の消火栓点検を終えて分団の車庫に戻ったのもつかの間。すぐに、乾燥のためつるしてあったホースの巻き取り作業を行いました。20メートル近くある上に、丈夫な布製なのでとにかく重い! ほかにも消防団では、火の用心を呼び掛ける夜警や消防車・機材の点検など、普段からさまざまな活動に取り組んでいます。

田中さん

「こ、これはなかなかキツイですね…」と田中さん

体験後の感想

目に見えない活動こそ大事!

消防団の活動を初めて体験しました。人知れず行われている地道な活動が、いざというときに役立つと知り、「目に見えない活動こそ、地域にとって大切なんだ」と改めて感じました。何より、「自分たちの地域は自分たちで守る」という皆さんのプライドが素晴らしい!(田中さん)


30〜40代にできる地域貢献の一つ!ー熊本市消防団・第15分団(慶徳校区)

第15分団では、消火栓点検だけでも年に4~5回実施しています。夜警なども含め、こうして消防団が地域を回ることは、防災だけでなく防犯の面でも地域の皆さんに安心感を与えるものになっています。消防団は、私たちのような30~40代の元気な世代が必要とされる組織ですし、取り組みやすい地域貢献の一つだと思います。それに、支給される制服を着ると、“火消し”になった気分で身が引き締まります。


団員確保が全国的な課題。市では活性化のための対策も

住民ボランティアで成り立っている消防団は、「消防組織法」という法律に基づき、市町村ごとに条例で設置を定めています。現在、熊本市にはほぼ1校区に1つの割合で計87分団があり、約4500人の団員が活動。その事務を担当しているのが、熊本市消防局警防部警防課消防団班です。

同課の村上秀一主査は、「少子化などの影響で、抜けた団員の補充ができないままの分団もあり、全国的にも団員数は減少傾向です」。そのため市消防局では、今年2月から「活性化検討部会」を立ち上げ、消防団の若手メンバーを中心に、加入促進につなげるアイデアを出し合っています。

村上さんは、「日ごろから消防団が地域に根差した活動をしてくれるおかげで、消防士も万一の際にスムーズに消火や災害活動ができます」と意義を強調。興味のある方は、ぜひ近くの消防団をのぞいてみませんか。

■「消防団」活動に関するお問い合わせは

TEL:096-372-2770 [熊本市消防局警防部警防課消防団班]