"探検隊"メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What‘sまちづくり」。今回は、「民生委員・児童委員」の役割について、花園校区で同委員協議会長を務める稲田憲生さんに話を聞きました。
今週は

What’sまちづくり


お年寄りから子どもまで!身近な地域の相談役

地域の中で名前を耳にすることも多い「民生委員・児童委員」。しかし、その役割はあまり知られていません。同委員の皆さんは、孤立しがちな一人暮らしの高齢者や子育て家庭、生活困窮者など、さまざまな課題を抱え、手助けを必要とする人々の“身近な相談相手”として、各校区で活動しています。

稲田さんが民生委員・児童委員協議会会長を務める花園校区は、柿原や井芹など7つの地区(町内)からなり、いずれも少子高齢化が進行。校区の高齢化率は33.8%と熊本市の平均(25.4%)を大きく上回っています。現在、同校区には22人の民生委員・児童委員がおり、それぞれの担当地域で個別訪問や独居高齢者の見守り、困りごとの相談などの地域福祉活動に当たっています。

「子育てサロン」では、校区内の保育園と連携。参加者からは「同じ年の赤ちゃんを持つママと情報交換できる」など、好評を博しています

「子育てサロン」では、校区内の保育園と連携。参加者からは「同じ年の赤ちゃんを持つママと情報交換できる」など、好評を博しています

校区内5カ所の公民館で開催される「ふれあい・いきいきサロン」。それぞれ内容が異なり、参加者を飽きさせない工夫が凝らされています

校区内5カ所の公民館で開催される「ふれあい・いきいきサロン」。それぞれ内容が異なり、参加者を飽きさせない工夫が凝らされています


充実のサロン活動で社会的弱者の孤立を防ぐ

同校区の民生委員・児童委員の活動の一つが、サロン活動。月1回開催する「子育てサロン」は、0~1歳児の親子を対象に、絵本の読み聞かせや離乳食講話、ベビーマッサージ講座などを行い、バラエティーに富んだプログラムが好評です。また、高齢者を対象にした「ふれあい・いきいきサロン」は、校区内5カ所の公民館で月1回ずつ開催。社会福祉協議会や地区婦人部、西区保健子ども課などと協力して呼び掛けを行い、毎回60人以上が参加するサロンもあります。

「皆が集う楽しい“場”を提供し、引きこもる高齢者をなくすのが目的。また、委員も一度に多くの高齢者と話ができるため、個別訪問などの負担が軽減されます」と稲田さん。

担い手不足や、個人情報保護の関係で住民の情報が集まりにくいといった課題もありますが、「子どもから高齢者まで、花園校区の誰もが安心して暮らせるよう、これからも皆さんの“声なき声”に耳を傾けていきます」と笑顔で話します。

「ふれあい・いきいきサロン」では、血圧測定など簡単な健康チェックも


厚生労働大臣から委嘱された身近な相談相手

今から約100年前に、その原型が創設された民生委員制度。熊本市では、各校区から推薦のあった人について推薦会等で適否を審議し、市長が厚生労働大臣に推薦します。現在、委嘱を受けた約1400人の民生委員・児童委員が、地域福祉活動に取り組んでいます。民生委員・児童委員には法律に基づき、守秘義務があるため、相談内容や秘密などは固く守られます。地域の身近な相談相手として、福祉や子育てに関することなど、安心してご相談ください。

民生委員・児童委員に関するお問い合わせは

お問い合わせ

熊本市健康福祉政策課

TEL
096-328-2340


探検隊メンバーの取材メモ

松浦さん

民生委員・児童委員と聞くと、とにかく「大変そう」というイメージがありました。しかし、子育てサロンに参加してみて、委員の皆さんが参加しているお母さん方に声を掛けたり、赤ちゃんを抱っこしてあやしたりしながら生き生きと活動している姿を見てびっくり。活動する上でのハードルは、思ったほど高くないんだなと感じました。

松本さん

今まで民生委員・児童委員の仕事についてあまり知らなかったので、稲田さんの話はとても興味深く、多岐にわたる民生委員の活躍に驚かされました。今回は、娘と一緒にサロンに参加し楽しい時間を過ごせて、委員の皆さんに感謝しています。各地域に子育てサロンがあるそうなので、これからは積極的に参加したいと思います。


お問い合わせ

熊本市地域政策課

TEL
096-328-2031
営業時間
(月~金曜8:30~17:15)
メール
chiikiseisaku@city.kumamoto.lg.jp