「探検隊が体験たい!」では、すぱいす読者から募った “探検隊”メンバーが、熊本市内で行われている地域活動に 参加し、体験した様子やまちづくりの楽しさをお伝えします!
今週は

探検隊が体験たい!


悲惨な交通事故を未然に防ぐ活動

県内で発生する交通事故件数は年々減少傾向にあり、昨年度は53年ぶりに発生件数が6000件を下回りました。しかし、小中学生が登下校中に巻き込まれる交通事故は、今も後を絶ちません。子どもたちが犠牲になる事故をなくそうと、日々、校区の通学路に立ち、交通指導を行っているのが、熊本市から委嘱を受けた「交通指導員」と、警察と連携する「交通安全協会会員」です。南区力合西校区の活動に、探検隊メンバーの末藤藍さんが参加しました。

雨の中、横断旗を手に子どもたちを誘導する探検隊メンバーの末藤さん(右端)

取材日はあいにくの雨。しかし、「雨の日だからこそ危険がいっぱい。通常以上に目配りが必要」と力合西校区交通指導員の渡邉弘幸さん。小学校の登校日は毎日通学路に立ち、たとえ雨の日でも「死角を作らないように」と、レインコートのフードもかぶらずに指導に当たります。また、滑りやすく、転倒によるけがも多い歩道橋を利用する児童には、その都度、注意を呼び掛けます。

渡邉さんいわく、時計、ばんそうこう、携帯電話が“交通指導の三種の神器”。その一つ、時計は両腕にはめて、一方はストップウオッチとして使用。信号の残り時間と児童たちの歩く速さを見ながら、「横断させる」「止める」の判断を行うためです

渡邉さんいわく、時計、ばんそうこう、携帯電話が“交通指導の三種の神器”。その一つ、時計は両腕にはめて、一方はストップウオッチとして使用。信号の残り時間と児童たちの歩く速さを見ながら、「横断させる」「止める」の判断を行うためです

「おはようございます」「朝ご飯は食べたね?」。横断歩道を渡る児童だけでなく、大人や高齢者へも積極的に声を掛け、地域間のコミュニケーションを図っています。おかげで地域内での顔見知りが増え、認知症高齢者の見守りや、不審者の発見にもつながるなど、交通安全以外の効果も生まれています。

小学校へ提出するために毎日作成している日報。子どものけがの発生場所や不審者の情報を記録しています

小学校へ提出するために毎日作成している日報。子どものけがの発生場所や不審者の情報を記録しています

渡邊さんは毎日、通学路の横断歩道を渡る小中学生登校を見届けると、道路に向かって深々と一礼。「交通安全指導を7年間続けていますが、今でも緊張する。その分、終わるとホッとします」。そんな渡邉さんたちの活動は児童たちにもしっかりと伝わり、時には感謝の手紙をもらうこともあるそうです。

2学期の終業式の日には、サンタクロースのコスチュームで交通指導を行うのが恒例

体験後の感想

防犯にも役立つ交通指導

各校区に交通指導員を設置するのは、事故を防ぐだけでなく、防犯にもつながると思いました。また、季節や天候で危険箇所も変わるので、日々の小さな気付きを日報に記録するのも大切ですね。今後の課題は若手の育成とのことでしたが、今、見守ってもらっている子どもたちが大人になり、交通安全指導を受け継いでくれたらいいなと期待しています。(末藤さん)


新設校区で進む宅地化と交通量増 地域の各種団体や保護者も協力

平成26年4月に新設された力合西小。校区内は宅地化が進み、幹線道路の交通量も増えています。私たち交通安全協会と交通指導員は、自治会、老人会、子ども会、防犯協会等と連携。毎週月曜には保護者にも参加してもらい、主要な交差点や横断歩道で指導に当たっています。児童・生徒だけでなく、通勤・通学中の皆さんの目にも留まり、交通安全を意識してもらえれば幸いです。“地域の安全・安心を守る”ために、若い世代の方々にもぜひ参加していただきたいですね。

地域の交通安全に尽力し、熊本城マラソンなどにも協力

熊本市では、交通安全、事故防止および交通道徳の高揚を図り、併せて市内の交通秩序を確保することを目的に、各校区に交通指導員を設置しています。毎月1日・10日・20日を「市民交通安全の日」とし、小学児童登校時の安全確保のために街頭活動することを定めていますが、警察と連携する交通安全協会会員と兼務している場合も多く、ほぼ毎日のように当たっておられる方もいます。また、校区内だけでなく、「熊本城マラソン」のような市の主催行事に伴う交通整理等へも、積極的に参加してもらっています。

■「交通指導員」に関するお問い合わせ

TEL:096-328-2397(熊本市生活安全課)


お問い合わせ

熊本市地域政策課

TEL
096-328-2031
営業時間
(月~金曜8:30~17:15)
メール
chiikiseisaku@city.kumamoto.lg.jp