“探検隊”メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What‘sまちづくり」。今回は、どの地域でも課題として挙がる「ごみステーション」の清掃について、黒髪校区4町内自治会長の安藤邦夫さんに聞きました。
今週は

What’sまちづくり


試行錯誤と地道な努力で美化を実現!

地域の身近な課題として取り上げられることが多い「ごみ問題」。特に、日々のごみ出しで使われる「ごみステーション」の美化は、どの地域でも苦労があり、工夫がなされています。

中央区黒髪校区4町内も、そうした地域の一つ。同町内は、大学生も多く住んでおり、以前からごみ出しマナーが問題になっていました。

数年前の黒髪校区4町内のごみステーション。ルール違反のごみが、こんなに…(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

数年前の黒髪校区4町内のごみステーション。ルール違反のごみが、こんなに…(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

“無法地帯”と化したごみステーションを清掃する地域の方々(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

“無法地帯”と化したごみステーションを清掃する地域の方々(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

「自治会のメンバーによる(ごみステーションの)清掃だけでは限界がある。根本的に改善するには、ごみ出しルールの周知が必要」と考えた同町内自治会長の安藤邦夫さん。6~7年前から違反ごみに違反内容を説明したステッカーを貼ったり、ルール徹底を呼び掛けるビラを配布したりするなどの啓発に取り組みました。また、大学や熊本市の北部クリーンセンターと連携し、学生らとごみステーションの巡回清掃などを行う「ごみゼロ・プロジェクト」を立ち上げ、ごみ出しの意識改革と町内環境の美化に努めてきました。


環境美化は安全・安心のまちづくりにもつながる

そうした地道な取り組みが功を奏し、最近では「違反ごみは激減し、以前とは見違えるほど町内がきれいになりました」(安藤さん)。

回収されなかった違反ごみが不衛生だったり、そうしたごみが歩道に散乱し歩行者を巻き込む事故につながったりと、ルール違反は思わぬ形で地域に影響を及ぼします。さらに安藤さんは、「地域の環境美化は、単に“きれいにする”ことが目的ではなく、地域の結束力を示し、不審者や悪徳業者などによる犯罪行為を未然に防ぐ効果もある」と力説します。

一朝一夕にはできない、ごみステーションの美化ですが、その効果は一石ニ鳥にも三鳥にもなるようです。

取り組みの成果で、ごみ出し日以外は写真のような状態が保たれています(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

取り組みの成果で、ごみ出し日以外は写真のような状態が保たれています(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

学生たちとごみステーションを巡回し、ごみ出しの現状を知るきっかけに(写真提供/黒髪校区4町内自治会)

学生たちとごみステーションを巡回し、ごみ出しの現状を知るきっかけに(写真提供/黒髪校区4町内自治会)


黒髪校区4町内では資源物回収も!

今回取材した黒髪校区4町内では、ごみステーションの清掃だけでなく、資源物の回収にも力を注いでいます。毎月第2・4土曜の2回、同町内の自主防災クラブのメンバーを中心に町内をくまなく回り、各家庭から出された資源物(古紙、段ボール、アルミ缶など)を集めます。分類して業者に持ち込んで得たお金はクラブの活動資金に充て、これまでに防災器材等を収める倉庫や軽トラックなどを購入しました。

ちなみに、資源物回収で年間約100万円(市からの補助金を含む)を得る同町内の取り組みは、全国的にも注目を集めており、各地から視察に訪れるほど。“まち”をきれいにするだけでなく、ごみを資源として地域活動を活性化させる仕組み、ぜひ参考にしてください。

町内の公園に集められた資源物の量にびっくり!

町内の公園に集められた資源物の量にびっくり!

狭い路地の多い黒髪地区ではリヤカーが大活躍

狭い路地の多い黒髪地区ではリヤカーが大活躍

黒髪校区4町内の自主防災クラブの皆さん

黒髪校区4町内の自主防災クラブの皆さん

探検隊メンバーの取材メモ

町内のごみステーションをきれいにするために努力された安藤会長らの行動力に頭が下がります。また、地域の美化が防犯や防災、高齢者の安否確認にもつながるというのも新しい発見でした。さらに、資源物の回収で地域の活動資金まで稼ぐなんてすごい! 私も月1回、ボランティア活動で資源物回収に取り組んでいるので、ぜひやり方を参考にします。
高見さん


分別マナーは市民一人一人の意識向上から!

限りある資源を有効活用する循環型社会を目指す熊本市では、家庭ごみを「燃やすごみ」「プラスチック製容器包装」「資源物」など、8つに分別するようになっています(「大型ごみ」は事前申し込みが必要で有料)。9年前に始まった家庭ごみの有料化に伴って市民の意識も高まり、平成10年度に比べて約10万トン減と、ごみの量は着実に減っています。

一方、地域のごみステーションは、各町内自治会に管理・清掃をお願いしています。しかし、ルール違反のごみへの対応にはどこも頭を悩ませており、市民一人一人の協力が欠かせません。10月からは、ごみ出し日やごみの分類がすぐに分かる「ごみ分別アプリ」が配信されています。ぜひ、ダウンロードして分別マナーの向上にご協力をお願いします。

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ごみステーションに関するお問い合わせは

お問い合わせ

熊本市ごみ減量推進課

TEL
096-328-2365


お問い合わせ

熊本市地域政策課

TEL
096-328-2031
営業時間
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