“探検隊”メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What’sまちづくり」。今回は、皆さんが知っているようで知らない「校区社会福祉協議会(校区社協)」について、清水校区社協会長の岡松宏泰さんに聞きました。
今週は

What’sまちづくり


地域の福祉課題に対応する"コーディネーター"

「校区社協」は現在、熊本市内の全校区・地区に設置されている身近な組織ですが、私たちの日常生活で、その存在を意識することはあまりありません。各都道府県や市町村単位で設置されている社会福祉協議会は、地域に暮らす高齢者や障がい者をはじめ、すべての人が一人の人間として尊重され、住み慣れた地域で健康的に、安心して暮らせるように活動しています。小学校区単位で設置されている校区社協は、その“最前線”ともいえる位置づけで、住民に最も身近な立場で、地域の福祉課題の掘り起こしと解決に向けた調整役を果たしています。

清水校区では、高齢者を対象にした「いきいきサロン」などの事業のほかにも、子どもやその親世代を巻き込むなど、積極的な世代間交流を図り、地域福祉の充実に努めています。

「清水湧く湧く福祉まつり」には、毎年、地域の老若男女が参加。校区社協、自治会、民生委員が連携して「誘い隊」を結成し、閉じこもりがちな高齢者へ参加を呼び掛け、タクシーでの移動支援も行っています

「清水湧く湧く福祉まつり」には、毎年、地域の老若男女が参加。校区社協、自治会、民生委員が連携して「誘い隊」を結成し、閉じこもりがちな高齢者へ参加を呼び掛け、タクシーでの移動支援も行っています

毎月第2水曜に実施している健康講座では、健康に関する講話の後、ストレッチや嚥下(えんげ)体操などを実施。また、毎月第3日曜に行う「ふれあい音楽サロン」も人気です

毎月第2水曜に実施している健康講座では、健康に関する講話の後、ストレッチや嚥下(えんげ)体操などを実施。また、毎月第3日曜に行う「ふれあい音楽サロン」も人気です

そうした取り組みの一つが、毎年10月に同校区の自治協議会やまちづくり委員会と一緒に開催している「清水湧く湧く福祉まつり」です。会場となった清水小体育館のステージでは、校区内の幼・保育園、小・中学校の児童・生徒らが合唱や合奏を披露したほか、保護者らはバザーを行い、多くの地域住民でにぎわいました。

同校区社協会長の岡松さんは、「子どもは地域の宝。犯罪はもちろん、貧困などの問題から子どもたちを守るためにも、こうした機会に顔見知りになっておくことが重要」と、まつりの意義を強調します。また、同校区社協では、校区自治協等とも連携し、登下校中の子どもたちへのあいさつ運動も実施しています。

地域の多様な福祉ニーズにさまざまな機関・施設と連携

清水校区の高齢化率は29・6%と、熊本市の平均(25・4%)を大きく上回っています。「超高齢社会で多様化するニーズに対応していくためにも、地域のつなぎ役が必要だと感じています。行政や民生委員、ささえりあ、校区内の病院、福祉施設などとも協力して、適材適所でヒト・モノ・コトをつないでいきたい」と岡松さん。

現在、同校区社協で実施している「健康体操」「健康講座」では、理学療法士や各分野の専門家に講師を依頼。また、「長く楽しく続けてもらえるように」とパンフレットや修了証を作成するなど、“地域のコーディネーター”的役割を果たしています。


「校区社会福祉協議会」とは

社会福祉協議会の理念を、より身近な「地域(校区)」で実践するネットワーク活動

社会福祉協議会は、社会福祉法に基づき、全国、都道府県・指定都市、市区町村にそれぞれ設置されている民間福祉団体です。熊本市では、さらに地域自らが校区単位で社会福祉協議会を設立。地域の住民同士が、自分たちが住んでいる地域の生活・福祉課題を“自分事”と受け止め、関係機関や専門機関等と連携・協働しながら解決に向けて協議し、「誰もが安心して共に暮らせる福祉のまちづくり」を目指しています。校区社協のメンバーは、自治協議会や民生委員・児童委員、老人クラブ等と兼務しているケースが多く、互いに情報を持ち寄り、見守りや訪問活動、世代間交流の促進などに取り組んでいます。


探検隊メンバーの取材メモ

「福祉まつり」に参加させてもらい、清水校区社協の皆さんの日頃の活動の成果が、ここに表れているのだと実感。特に、「校区社協はコーディネーター役」という岡松会長の言葉が印象に残りました。地域で暮らすさまざまな人をつなぐ“架け橋”として、多様な活動に関与していることを知って、社協のイメージが変わりました。
久保さん

岡松会長が、地域の課題に対して諦めることなく、「今できること」を工夫しながら日々活動されているのに感動しました。今回、参加した「福祉まつり」は、名称のイメージで「お年寄りが参加するイベント」と思っていましたが、子どもや若い世代も多く参加していて、祭りを通した世代間交流が生まれていることに驚きました。
西島さん


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