“探検隊”メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What’sまちづくり」。今回は、各校区の地域づくり活動を支援するための拠点施設「熊本市地域コミュニティセンター(コミセン)」の果たす役割について、楡木地域コミュニティセンター運営委員会の皆さんに聞きました。
今週は

What’sまちづくり


住民がふれあい、連携を深める活動と交流の拠点

近年、これまで以上に住民による自主的かつ主体的な地域づくりが求められるようになっています。そうした流れを受け、まちづくりやボランティア活動、健康増進、生涯学習など、住民主体の地域づくり活動の拠点施設として整備が進められている「コミセン」。その一つが今年4月に開設された「楡木コミセン」です。

「町内にある公民館や老人憩いの家は、施設の広さや設備の問題で活動内容が限定され、利用者はいつも決まった人になりがち。校区全体の人が集えるコミセン設置は、地域の悲願でした」と話す、楡木校区自治協議会会長の中武さん。

楡木コミセンで行われている「紙バンドカゴ教室」の様子。参加者からは「出来上がった達成感はもちろん、雑談の中で悩みを打ち明けたり、現実を忘れて作業に没頭したりすることで、ストレス発散になります」との声も

多彩なイベントを通じて親しみのある施設に

開設当初、楡木コミセン運営委員会では、「まずは施設のことを知ってもらおう」と月2~3回、回覧板を通じてコミセン情報を発信。さらに、足を運んでもらう機会を増やすため、フリーマーケットや歌謡祭、文化祭などのイベントを開催してきました。その結果、開設から8カ月がたった現在、コミセンの稼働率は80%を超えています。

同コミセンで2週間に1度、「紙バンドカゴ教室(エコクラフト)」を開く檜室洋子さんは、「これまでは自宅でできる範囲で教えていましたが、コミセンを利用するようになり生徒さんも増えました。今では講師と生徒が連れ立ってお花見に行ったり、食事に行ったりと、交流の輪が広がりました」と笑顔で話します。

それでも、「まだまだ」と気を引き締めるのは、同コミセン運営委員会会長の那須さん。「男性の利用が少なく、世代や町内によっても利用頻度に差があります。誰もが利用できる場であることを周知し、幅広い世代が利用したくなる教室やイベントを企画していきます」

地域住民がつながり、絆を深める場としての役割を果たすだけでなく、講座への参加などを通して高齢者の引きこもり予防などにもひと役買っているコミセン。皆さんも、ぜひ自分の住む地域のコミセンをのぞいてみませんか。

楡木コミセンでは定期的にバラエティー豊かなイベントを実施。11月に開催した「文化祭」には200人以上が来場しました(写真提供/楡木コミセン)


地域の自主的・主体的なまちづくり活動の拠点に

熊本市地域コミュニティセンターは、住民主体の地域づくり活動を支援するための拠点施設です。地域の自主的、主体的なまちづくり活動を推進することにより、地域社会のふれあいと連携を深め、市民の福祉向上を目的に設置されています。各コミセンには、多目的ホールや会議室、和室、調理室があり、子どもからお年寄りまで幅広い層の市民が、誰でも気軽に、安心して利用できるよう積極的にバリアフリー設備を取り入れています。また、市内16カ所のコミセンには児童育成クラブも併設されていて、子どもの成長を地域で支えるという意識を醸成しています。

熊本市地域コミュニティセンターに関するお問い合わせは

各区役所の総務企画課まで


探検隊メンバーの取材メモ

緒方さん

コミセンは娘が小学生の頃に利用していましたが、もう20年近く縁がない場所でした。今回、楡木コミセンの運営に携わっている皆さんの情熱と、地域のためにいろいろと仕掛けていく行動力に感動しました。私も、いつかこんな活動に関わってみたいなと思いました。

谷口さん

開設から8カ月にも関わらず、多くの教室が開かれていて驚きました。コミセンで久々の再会があったり、世代を超えた交流が始まったという話を聞き、改めて地域づくり・人づくりに欠かせない「地域の拠点」なんだと実感しました。

永田さん

高齢者向けパソコン教室からベビーマッサージ教室まで、さまざまな講座が開講されていて、地域の方たちで盛り上げて行こうという工夫がされていました。運営委員会の皆さんのチームワークがバッチリで、利用してみたくなるコミセンでした。


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