“探検隊”メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What’sまちづくり」。今回は、町内や校区の人々が集う場として欠かせない「地域公民館」にスポットを当て、公民館を核にしたまちづくりを進めている銭塘校区4町内・下内田公民館(熊本市南区)の歴代公民館長の皆さんに話を聞きました。
今週は

What’sまちづくり

地域公民館って、おじいちゃん・おばあちゃんたちしか使ってないイメージが…

地域公民館って、おじいちゃん・おばあちゃんたちしか使ってないイメージが…


さまざまな地域活動の拠点となるよう環境を整備

干拓地ののどかな田園風景が広がる銭塘校区4町内。同町内の地域公民館「下内田公民館」(以下、公民館)は、下内田公園の敷地内にあり、隣には地域の氏神・流れの神神社や消防小屋も建っています。

同町内では、白河部さんが館長を務めた平成23・24年度から、公園と公民館を一体的に捉え、地域の人々が気軽に集える場所にしようと、さまざまな取り組みを行ってきました。「公民館周辺は荒れ地があったり、敷地内にもゴミ置き場のようになっている場所がありました。まず、そこをきれいにすることから始めました」と白河部さん。

市や区からの補助金のほか、住民からの寄付金、自治会費などを活用し、敷地内と周辺に池や小川を整備。さらに、小川にはショウブ、敷地内にはモミジを植えて、「花が咲き季節が感じられる公園、人が集う公民館」を目指しました。

下内田公園内にある公民館。年間を通じて、さまざまな会議や行事の場として地域住民に活用されています(写真提供/下内田公民館)

下内田公園内にある公民館。年間を通じて、さまざまな会議や行事の場として地域住民に活用されています(写真提供/下内田公民館)

公園にはサクラやモミジが植えられていて、季節ごとにさまざまな色合いで住民を楽しませてくれます(写真提供/下内田公民館)

公園にはサクラやモミジが植えられていて、季節ごとにさまざまな色合いで住民を楽しませてくれます(写真提供/下内田公民館)

ゴミ置き場のようになっていた一角をきれいにし、住民たちで作った「なごみの池」(写真提供/下内田公民館)

ゴミ置き場のようになっていた一角をきれいにし、住民たちで作った「なごみの池」(写真提供/下内田公民館)


住民同士のにぎわいや地域のつながり生まれる

現在、同町内では、自治会の会議などのほかにも、年間を通じて行われるさまざまな地域行事(一斉清掃、ショウブ祭り、敬老会など)で公民館と公園をフル活用。その都度、多くの住民が集い、地域のにぎわいにつながっています。

「公民館主催の自主講座なども行っていますが、それだけでなく自治会活動の拠点になるよう、地域の各種団体と有機的に関わりながら、さまざまな行事を企画しています」(白河部さん)

地域公民館を単なる“箱”としてではなく、まちづくりや地域活動の“核”と位置付け、そこから住民同士の世代を超えたつながりや地域のにぎわいが生まれているのが、銭塘校区4町内の特徴です。

一方で、公園の遊具の老朽化や、公民館を中心とした地域行事の次世代への引き継ぎなどの課題もあります。しかし、常に前向きに「下内田(銭塘校区4町内)を活気のある地域にしたい!」との思いを共有する歴代館長の皆さんの熱意が、これからも地域と人を動かしていくことでしょう。


銭塘校区4町内の自治会活動は公民館を中心に展開されています!

銭塘校区4町内(下内田)自治会では、理事会や総会などの自治会の各種会議はもちろん、自治会や各種団体が中心となって行うさまざまな年間行事も、地域公民館と隣接する公園を中心に行っています。春と秋の地域一斉清掃のほか、ショウブ祭りやだご汁会、冬にはどんどやを開催。その他に避難訓練や老人会主催の誕生会、婦人会主催の敬老会、流れの神例大祭でも、公民館を活用しています。

荒れ地だった公園の周辺を幅約5m・長さ約100mにわたって整備して小川に。春にはショウブが咲き、初夏にはホタルが舞い、地域住民を楽しませてくれます

荒れ地だった公園の周辺を幅約5m・長さ約100mにわたって整備して小川に。春にはショウブが咲き、初夏にはホタルが舞い、地域住民を楽しませてくれます

ショウブ祭り、だご汁会など、さまざまな地域行事で公民館が“大活躍”

ショウブ祭り、だご汁会など、さまざまな地域行事で公民館が“大活躍”

※写真は、いずれも下内田公民館提供


探検隊メンバーの取材メモ

西島さん

地域公民館は、子ども会の集まりしか利用したことがなく、地域行事やその話し合いなど、多くの場面で活用されていることを初めて知りました。銭塘校区4町内では、隣接する公園とその周辺の整備を行うことで、公民館や公園に定期的に多くの人が集まり、それを次世代に受け継いでいく場になっているんだなと感じました。また、歴代館長の皆さんの「世代を超えて協力し合い、地域を良くしたい」との思いも伝わってきました。

末藤さん

公民館単体ではなく、公園を組み合わせた活動を進めているのが新鮮でした。(公園は)年齢を問わず集える場所なので、そこで地域のつながりが増え、多くの地域で課題となっている「後継者不足」の解消にもつながるのではないでしょうか。年間行事も温かみを感じるものが多く、それが参加者の多い理由なのではと感じました。春の訪れと共に満開のショウブと皆さんの笑顔があふれることを今から想像してしまう取材でした。


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熊本市地域政策課

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