“探検隊”メンバーが抱いている、まちづくりや地域活動についての疑問・質問を、各回のテーマに精通した方にぶつける「What‘sまちづくり」。今回は、地域に暮らす人々にとっての憩いの場であり、子どもたちには貴重な遊び場となっている「公園」に注目。公園の清掃などを行う地域ボランティア「公園愛護会」の活動について、秋津三丁目公園愛護会会長の工藤修一さんに話を聞きました。
今週は

What’sまちづくり


公園が持つ機能を発揮するには、地域から愛されることが重要

皆さんの身近にある「公園」。広さや設置されている遊具などはさまざまですが、休息の場や子どもたちの遊び場、健康づくりやイベント・行事の場として、地域にとって欠かせない場所です。

そうした公園の多くが、ボランティア団体の活動によって美しく保たれていることをご存じですか? それが「公園愛護会」です。公園愛護会は、熊本市と協力して公園の美化および健全利用の促進を図ることを目的に、昭和42年に地域から自発的に生まれたボランティア団体です。平成30年4月1日現在、市内には1088カ所の公園がありますが、527の公園愛護会が660カ所の公園で活動を行っています。

公園内の花壇に植栽を行う秋津三丁目公園愛護会の皆さん。夏の作業などは、数分で汗だくに(写真提供/秋津まちづくりセンター)

公園内の花壇に植栽を行う秋津三丁目公園愛護会の皆さん。夏の作業などは、数分で汗だくに(写真提供/秋津まちづくりセンター)

年2~3回、植栽することで、園内の花壇にはいつも色とりどりの花が咲き、訪れた人たちを和ませてくれます(写真提供/秋津まちづくりセンター)

面積約1万平方メートルの秋津三丁目公園。平日は近くの保育園の園児や小学校の児童らが利用することも

面積約1万平方メートルの秋津三丁目公園。平日は近くの保育園の園児や小学校の児童らが利用することも

きれいな公園はマナーも向上 美化活動が生む相乗効果

その一つ、東区の秋津三丁目公園の美化活動に取り組んでいるのが「秋津三丁目公園愛護会」です。秋津校区自治会の役員などを中心に約10人で活動している同会。

「月1回行う定期的な清掃作業では、園内の除草やゴミ拾いなどを行います。また年2~3回、花壇の植栽を行っています。人手が足りないときには、校区の老人会(菜の花会)などにも手伝ってもらいながら活動しています」と同会会長を務める工藤さん。また、木の枝切りや園内の施設(トイレ、遊具等)の破損などは、市土木センターに連絡して対応を依頼します。

公園に隣接する秋津まちづくりセンターの職員が、「花壇に雑草が生えているのを見たことがない」というほど手入れが行き届いている同公園。工藤さんは、「地域の皆さんに安心して“使いたい”と思ってもらえるようにと取り組んでいます。きれいに管理されている公園は、不思議と、使う人のマナーも良くなり、私たちが注意を呼び掛けることもほとんどありません」と、清掃とマナー向上の相乗効果を実感しています。

公園は憩いの場であるだけでなく、熊本地震のような大規模な災害の際には、地域の緊急避難場所や炊き出し場所としても活用されます。そうしたときにスムーズに機能するには、普段から公園がきれいな状態に保たれていることが欠かせません。地域の公園を支える公園愛護会は、身近にできるまちづくりの一つとして幅広い世代に参加してほしい活動です。


公園愛護会は公園の魅力向上に欠かせない存在

公園愛護会相互の交流等を深め、組織の強化を図るために公園愛護会連合会を結成し、年1回の総会や、東部・西部・北部ブロックに分けてのブロック会議、新任の愛護会長向けの研修などを行っています。

また、毎年の総会では、(一社)熊本公徳会からいただいた寄付金で購入したゴミ袋を、各愛護会に配布しています。公園愛護会を結成することで、活動に必要なほうきなどの道具を購入する費用の助成を熊本市から受けることもできます。身近な公園に興味を持ってもらい、ぜひ愛護会の活動に多くの方に参加してほしいです。

公園愛護会に関するお問い合わせは各土木センター河川公園整備課まで

お問い合わせ

東部土木センター

TEL
096-367-5509
お問い合わせ

西部土木センター

TEL
096-355-2937
お問い合わせ

北部土木センター

TEL
096-245-5054

子どもから大人まで幅広い世代が利用する秋津三丁目公園

秋津三丁目公園は、園内にウオーキングやランニングに使える遊歩道があるほか、築山や水辺もあり、子どもたちにとっても格好の遊び場です。そのため利用者も多く、近隣の3カ所の保育園が園外保育で使用したり、老人会のグラウンドゴルフや夏休みのラジオ体操の会場としても利用されています。

雑草などもなく、きれいに植えられた花壇の花を眺める船本さん親子

公園の芝に発生する外来種の雑草の話で盛り上がる髙見さんと谷口さん

公園の芝に発生する外来種の雑草の話で盛り上がる髙見さんと谷口さん


探検隊メンバーの取材メモ

谷口さん

自宅が公園に隣接していることもあり、興味を持って参加しました。公園がきれいに保たれていることで、利用者のマナー違反などが減ると聞き、公園愛護会の活動が果たす役割の大きさを感じました。何より、皆さんが公共の場の美化を「楽しみながら」やっているのが素晴らしいですね。

船本さん

子どもを連れてよく公園に行くので、「公園愛護会」と聞き、気になりました。これまで公園は市など行政が管理していると思っていたので、地域の方々がボランティアで美化活動を行っていると知って感動しました。これから公園を利用するときは、花壇の花を眺めたり、ゴミを拾ったりしようと思います!

髙見さん

秋津三丁目公園は、とてもきれいに保たれていて「すてきだな」と思いましたが、その陰には公園愛護会の皆さんの日々の活動があったんですね。地域の活性化には、こうした“縁の下の力持ち”的な方々の存在が欠かせないことを知り、私も今度から公園を利用する際は、「来た時よりも美しく」を心掛けます。


お問い合わせ

熊本市地域政策課

TEL
096-328-2031
営業時間
(月~金曜8:30~17:15)