ありがとうの手紙で購入できる 優しさにあふれた駄菓子店を経営【すてきびと】

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駄菓子屋「こっぷの家」店主
上村 真理子さん


1986年、熊本市生まれ。専門学校を卒業後、保育士として7年勤務。その後、両親が経営する飲食事業に従事。2020年9月に株式会社Cozy Reliefを設立。子どもたちに学校でも家庭でもない〝第三の居場所〟や、ママたちが心の余裕を持てる場所をつくる事業を開始。24年5月、熊本市東区に「こっぷの家」をオープン。
0歳から高校生までが無料で利用できる駄菓子屋を経営しています。子どもたちは「ありがとうの手紙」を書いて店に持参し、手紙を送りたい相手(事業に賛同して寄付した大人)を選ぶと、その人から100円チケットがもらえ、駄菓子を買うことができます。
子どもたちが手紙に書くのは「今日誰をどうやって笑顔にしましたか?」「今日誰にありがとうを言いたいですか?」の二つ。上村さんは「子どもたちに笑顔と感謝の癖が付くことで、幸福度が上がると思うんです」と話します。
夏休みには子どもたちが毎日店に来てくれました。「普段はけんかをしたり汚い言葉を使ったりしていたけれど、手紙を書くことで人に優しくなれました」と感謝のメッセージをもらったときは、とても感動したそう。
12月からは、駄菓子の購入だけでなくチケットで体操や英会話、書道、作文の体験教室を受講できるようになりました。「子どもたちが将来、次の世代に寄付をする大人になってくれたら優しさの循環が生まれます。日本一優しさにあふれた駄菓子屋にしたいですね」


Information
店の場所や営業日など、詳しくはInstagram(@cozy_relief)で確認してください