高田焼「竜元窯」の新たな挑戦!逆象嵌の器は優雅な雰囲気【くまもと手づくりCollection】

ライター直が見つけた、風土や歴史の中で生まれ、伝統を守り続けている工芸品や、”今”を感じさせる手づくり品などを紹介していきます。 (随時掲載)
目次
#086 白磁釉象嵌(はくじゆうぞうがん)(高田焼)/氷川町
熊本を代表する高田焼は、焼き物には珍しく、象嵌を施す技法が特徴です。
竜元窯の江上晋さんは、新しく「逆象嵌」という技法に取り組んでいます。
粘土がまだ軟らかいうちにヘラなどで模様を彫り、凹面に白陶土を埋め込むという従来の技法とは逆に、模様を浮き彫りにして釉薬(ゆうやく)を象嵌。陶器でありながらガラス的な透明感が現れます。
白陶土に無色の釉薬をかけた白磁をベースにすることで、優雅な雰囲気に。
「伝統と品格を壊さない範囲で、土と釉薬、象嵌の組み合わせを変えながら従来とは異なる表現を目指しています」と江上さん。
他にも素地の茶色と釉薬の青色のコントラストがすてきな花器など、工夫を凝らしたさまざまな表情の器が工房に並びます。
取材先
高田焼 竜元窯(八代郡氷川町網道858-2)
問い合わせ
高田焼 竜元窯
TEL | 0965-52-1817 |
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