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老後のために金融資産の85%を投資 貯蓄や投資の比率はこのままでよい?【家計簿チェック】

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

目次

“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック

ヒロさんの家族/熊本市在住

Q.老後のために金融資産の85%を投資 貯蓄や投資の比率はこのままでよい?

老後のことが漠然と不安で、少しでもお金を増やすために切り詰めて生活しています。

投資は知人の影響で始めました。年齢的に十分リスクを取れると考え、金融資産の85%を投資に回しています。貯蓄や投資の比率はこのままでよいでしょうか。

子どもは一人っ子を想定。教育資金は、ジュニアNISAの運用と児童手当の積み立てで準備する計画です。

昨年、マンションを購入しました。住居費は、ローン返済と管理費等の合計額です。固定資産税はまだ請求が来ておらず、今のところ不明です。

A.不安に任せて今を犠牲にしないで 老後資金はiDeCo活用も検討を

「貯蓄や投資の比率は?」とのお尋ねについて、「収入額のうち使うお金と蓄えるお金」と「金融資産のうち安全資産とリスク資産」の双方について考えてみましょう。

まずは前者から。現状、世帯の手取り収入の半分を資産形成に回しておられます。このまま行くと40代で“億(おく)り人”になれそうな勢いですね。資産形成の動機について「老後への不安」が大きいとのことですが、不安に任せて切り詰め過ぎておられないか心配です。将来への備えも大切ですが、そのために今を犠牲にし過ぎないよう、せっかく投資をするなら不安よりも心が喜ぶことにも目を向けてみられませんか。

後者については、一般論ではありますが、金融資産保有額のうちリスク資産が占める割合を「100ー年齢」とする説や「(120ー年齢)÷120」とする説など諸説あります。これらに当てはめると、ヒロさんの場合、70~75%が目安ということになりそうです。安値のタイミングに備える意味でも、安全資産の比率を少々上げておくのも一つの手かもしれません。

また、月20万円もの資金を全額NISAで積み立てておられますが、一部を節税効果の高いiDeCoへ回されてはいかがでしょう。60歳まで引き出しができない点も、資金の総量から見て問題ないように思います。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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この記事を書いた人

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